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アメリカは、夢と癒やしを求めてる@アカデミー賞

祝!「おくりびと」の最優秀外国語映画賞受賞!
祝!「スラムドッグ$ミリオネア」の最優秀作品賞受賞!
私としては「踊るマハラジャ」のA・R・ラフマーンが、
「スラムドッグ$ミリオネア」で最優秀音楽賞を受賞したのが、またまたウレシイ。
うれしいにはうれしい…のだが、
どちらも映画界の一年をしめくくるには、
かなりこぢんまりしている作品だ。
なんというか。
「ささやかな個人のシアワセ」
「マジメに生きていれば、きっとイイコトがある」
「最後には分かり合える」
「きっと巡りあえる」的な。
どちらも、脚本が巧みだし、それでいて自然。
予定調和なんだけど、そこまでの行きつ戻りつのエピソードがいい。
でも
脳天ぶち割られるような、そんな衝撃は、感じられない。
ノミネートされていたほかの作品のなかには、
もっと斬新だったり、
もっと壮大だったり、
もっと問題作だったりするものがあったはず。
アメリカ人、ほのぼのしたいんだよね、きっと。
眉間にシワ寄せ、難しいこと考えるのはやめて、
温かい愛に包まれて、安心したい。
今はがまんの時だけど、きっとよくなると信じたい。
そんな世相がこの2作を選ばせたのではないかと思う。
インドと日本、
奇しくもアジアの世界を描いたものでもある。
少し、遠くを眺めて現実から目をそらしたい…のかな?
「スラムドッグ$ミリオネア」に関しては、
近々レビューを書きます。

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