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「紅の豚」


紅の豚
これは、人生をたっぷり味わってからもう一度観て下さい。
ゆっくりと、心にしみる名作です。
私が初めて観たとき、やっぱり「トトロ」とか、
そういうメルヘン的なものを心のどこかで望んでいて、
いい映画だけど、どこかすっと入っていかなかったように思います。
最近もう一度見たら、涙が出るほど胸があつくなったの。
ポルコをめぐる三人の青春、友情、そして愛情が、
セリフのない場面でかえって迫ってくる。
アニメなのに、アニメの主人公が演技してるんだよね。
セリフで説明がないのに、無言の表情アップが。
それも、ブタの顔のアップだったりするのに!
何で「ブタ」なのかも、昔はよくわからなかった。
それを当然のごとく周りが受け入れているのもよくわからない。
・・・もう、この時点で私の想像力サイテー。
人生の大切なものを、心に秘めながら静かに「待つ」人生。
いとおしいと思いつつ、不器用に生きる男の愛情の行方。
人間って素晴らしい。
人生の真実を、形を変えたおとぎ話にして語るのね。
デフォルメは、マンガの命。
その二つが合体して、ブタに変えられた王子様が主人公の
オトナの童話ができました。
本もそうだけど、何年もたって見直すと、
以前は見えなかったものが見えてくるものですね。
*2006年7月6日のMixi日記をもとに書きました。

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