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「バンク・ジョブ」

借金で首がまわらなくなった男が
昔の女にそそのかされ、
仲間を集めて銀行強盗をする。
ちょっと変わっているのが、
現ナマが眠っている大金庫ではなく、
個人が借りる貸金庫のほう。
金持ちが宝石を預けていたり、税金対策に現ナマを入れていたり。
「トンネルを掘る」というなんとも原始的な方法で
彼らはまんまと銀行内部に到達、
次々と「貸金庫」たちの中身を頂戴する。
ところがそこには「イケナイもの」がたくさんあった。
二重帳簿、
娼館で楽しむ国会議員たちの写真、
そして、
英国王室をゆるがすスキャンダラスな写真まで!
「盗まれたものは何ですか?」と警察が聞いても、
ほとんどの顧客が申告しなかったという。
カネがほしかっただけなのに、
裏社会の地雷を踏んでしまった「にわか強盗」たちは、
警察からも、悪党からも、
命を狙われることとなる。
「バンク・ジョブ」
1971年代のイギリスで実際に起こった銀行強盗事件をもとに作られている。
もし、実話だということが伏せられていたら、
あまりの奇想天外に、かえってウソ臭く感じたかもしれない。
「こんなことってあるの?」
「こんなにコトがうまく運んでいいの?」
1971年だからなー。
強盗も捜査も、アナだらけだなー。
その雑さ加減をついてうまくすりぬけるその「手口」に、
ちょっとスリルがあったりして。
最後はルパン三世か007並の解決が待っています。
でも
払った代償も大きい。
しろーとや小悪党は、
銀行強盗なんかしたらヤケドするよ、
というお話です。
日本で作られた「20世紀少年」同様、
ここでもサントラはT.REX。
音楽やファッションに、70年代をほうふつとさせます。
「バンク・ジョブ」は、
本日より
東京・渋谷のシネマライズなどでロードショー。

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