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フィギュアスケート女子、ハイレベルの闘い

今日、日本テレビの特番を見ていて、
荒川静香のレポーターとしての実力を感じた。
演技に対する明晰なコメントは昔から評価が高かったが、
選手に対するインタビューの斬り込みが鋭い。
ほかのリポーターのように
「どんな気持ちでしたか?」の一点張りじゃなく、
取材での感触や、自分の経験をもとに、
具体的に質問や合いの手を投げかけるので、
選手がとても答えやすい。
「荒川先輩」に対する親しみや尊敬もまた、大きな武器だろうが、
演技を見て、その感触をすぐに言葉にできる、
その力量も大したものだ。
それにつけても、
キム・ヨナのフリーの演技は、見れば見るほど完璧さが光る。
ショートプログラムの完成度の高さは言うまでもないが、
一見地味に感じるフリーを、あそこまで見ごたえあるものにするとは。
プレッシャーのなか、よくぞここまで美しく正確な演技ができた。
国のことなど関係なく、
一人の人間として尊敬する。金メダル、おめでとう!
しかし、
「最高得点」なるものは、いつか抜かれていくもの。
それに比べて「初」という記録は、特別である。
浅田真央の、
オリンピックでトリプルアクセルをSP・フリーともに、
それも3回跳んで3回とも成功させたという記録は、
永遠に残る。
浅田が跳んでもアルベールビルで最初にトリプルアクセルを成功させた
伊藤みどりの記録が
繰り返しコールされるのと同じである。
ものすごい、ハイレベルなところで二人は戦っている。
高みにいるものは、
常に自分自身との孤独な戦いを強いられるアスリートたちだが、
「ライバルという名のもう一人の自分」を意識できるのは、
苦しくも幸せなことなのかもしれない。
二人がいるからお互いが伸びる。
お互いが鍛えられる。
まだまだ勝負はついていない。これから何度も名勝負が見られると思うと、
それだけでわくわくする。
それにしても。
日本は男女とも3人全員が入賞。これは本当にものすごい快挙である。
小塚が4回転を成功させたように、
鈴木も持てる力をすべて爆発させて、8位入賞。
彼女のフリーは、本当に素晴らしかった。
エキジビションに出られないのが、残念至極である。
これからも、男女フィギュアからは目が離せない。

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