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「ムー」「ムー一族」


【送料無料!20%OFF!】ムー一族 DVD-BOX(1)(DVD)
昨日の続きです。
1970年代、
郷ひろみは西城秀樹、野口五郎とともに
「新御三家」の一角として、
ゆるぎない人気を誇りました。
歌手としてヒットを飛ばすだけでなく、
ドラマ・映画などにも出演。
なかでも
私が大好きだったのは「ムー」「ムー一族」です。
東京・下町の足袋屋さん、「うさぎ屋」を舞台に繰り広げられる
ホームコメディ。
うさぎ屋のご主人が伊東四朗、おかみさんが渡辺美佐子、
息子が郷ひろみです。
「拓郎」という名前の宅浪、つまり在宅浪人生というふれこみで、
受験生なのにのーんびりしてて「アハハハハハ」とひろみ笑いを連発する
ノー天気な男の子と
うさぎ屋の住み込みお手伝いの金田さん(悠木千帆から改名したての希木樹林)が
トリックスター的な存在で話を廻しながら、
都会の残酷さが下町の情緒を少しずつ侵食し、そして切り裂いていく物哀しさを
「新富の足袋屋」という
ある意味明日のない職業の行く末にからめて
ときにしっとりと描く名作です。
伊東四朗や渡辺美佐子もすごいけど、
由利徹とか伴淳三郎とか、
往年のボードビリアンたちが脇を固めて緩急をつけ、
彼らの持ち味を存分に生かそうとしたのもあってか、
続編の「ムー一族」では生放送もたくさん敢行されました。
金田さんが大好きなアイドルが沢田研二で
部屋に貼った大きなポスターの前で希木樹林が
「ジュ~リ~!!」と身悶えするのも定番。
時々そのポスターの向こうから、本当のジュリーが現れる
夢か現かの演出が幻想的で、
幻想的、といえば、
トイレをあけるとトイレマン(マジシャンみたいな恰好してる)が出たり、
とにかく、
ポップではじけたつくりのドラマで、
何でもありの自由さがありました。
タイトルバックのイラストからして、
横尾忠則なのであります。
なんで足袋屋のホームコメディのタイトルが「ムー」なのかも、
よくわからん。
わからんけど、おもしろい。
新しかったんだよね。
新しかったけど、古いものを大事にしたドラマでもありました。
久世光彦の名作です。
この番組から飛び出したヒットも多く、
「林檎殺人事件」(郷ひろみ/希木樹林)は、
ありえないカップリングと、歌謡曲らしからぬ歌詞(阿久悠)とで
一世を風靡しました。
うらぶれた飲み屋で「♪よ~のな~かばかなのよ~♪」と歌う
日吉ミミの「世迷い言」も、好きでした。
最近、ようやくDVD化されたとのこと。
高いんだけど、うーん、買いたくなっちゃいます。。


2009年01月07日発売ムー DVD-BOX(1)

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