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「熊川哲也とKバレエ展」@銀座松屋

銀座松屋で行われている「熊川哲也とKバレエ展」、
最終日の今日、滑り込みで見てきました。(2/26〜3/9)
松屋は以前にもKバレエ展を開催していますが、
今回は内容がハンパなく充実!
これで1000円はかなりオトクに感じました。
通常美術館や博物館で見られる展示形式で、
第1章から順に、
熊川のバレエ人生初期、ロイヤル時代、独立、Kバレエ立ち上げ、
古典作品への取り組み、と順を追って進みます。
ローザンヌはもちろん、それ以前の初々しい映像もあり、
「ドン・キホーテ」のソロを何度も見たりでき、
彼の才能の発露と成長がよくわかります。
歴代グランドバレエの衣装陳列は圧巻!
これまでもファンクラブの集いなどで見る機会はあったものの、
今回は作品数が多いので、
ある意味Kバレエ版「イントゥ・ザ・ウッズ」とでもいいましょうか、
作品の森に迷い込んだワクワク感が違います!
等身大の(着る物だから当たり前だけど)トルソーを間近に見て、
それぞれの登場人物に想いを馳せました。
「海賊」のパシャや「カルメン」のエスカミーリョの衣装の
それは豪華なこと!
そのエスカミーリョの隣の、ミカエラの質素さな装いに、
思わず貧富の差、都会と田舎の差を感じてしまったり。
シンデレラでは
「くるみ割り人形」のネズミの大きさに圧倒されたり、
白亜の馬車模型にうっとりしたり。
各作品のダイジェスト映像流れる中、
「カルメン」「ラ・バヤデール」は大きめのスクリーンで
かなり詳細に流してくれるので、臨場感がありました。
コスチュームはKバレエ所蔵のものだけでなく、
ロイヤルバレエ所蔵のものも借りてきてガラスケースに入れて陳列してありました。
代々の名ダンサーが袖に腕を通してきたものですよ!
ガン見です。
とりわけ私は
「ブリング・ザ・バッグ」の衣装に釘付け!
トワイラ・サープの「ミスター・ワールドリー・ワイズ」は、
とうとう見られずじまいだったから。
しみじみ眺めてしまいました。
「惜しみなく」といえば、
ローザンヌのメダイユ・ドールも紫綬褒章もあったし、
それ以上に度肝を抜かれたのが個人のコレクションコーナー。
バレエリュスの当時のプログラムから
ディアギレフやニジンスキー、マシーン、パブロワのサイン入りポートレイト、
チャイコフスキーの直筆楽譜にベートーヴェン第9初版本、シラーの詩集まで。
彼がそういうのを集めてるとは知ってたけど、本物見られて幸せです。
ですから、
「熊川哲也とKバレエ展」とはなっていますが、
熊川哲也というよりも、
バレエという芸術の光を浴びる空間になっていて、
(熊川の今回の言葉で言えば「豊かさ」を感じてもらいたいとのこと)
連綿と続いてきたバレエの道のある一点に自分が存在していることへの
感動と感謝が溢れる素晴らしい展覧会でした。
粗品が当たるクイズをやっていて、
筋金入りのファンである私は、意地で全問正解(笑)。
ロゴ入りハンカチーフゲットです。

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