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「ミツバチの羽音と地球の回転」/「六ヶ所ラプソディー」@シネマナビ

「六ヶ所ラプソディー」

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「放射能がかからない最後の野菜」の重み
監督:鎌仲ひとみ
ストーリー●六ヶ所村には原発使用済み燃料再処理工場がある。
処理過程で出るプルトニウムを再利用して発電に使うのがプルサーマルである。
2004年、試験運転開始を前に、反対者は少数だ。
「もう建ってしまったから」「雇用があるから」「安全と説明を受けたから」。
しかし運転が始まれば、高い煙突から常に放射性物質が放出される。
「ただちに身体に影響がない」くらい「微量」だから安全、と
電力会社は説明するのだが……。

 
この映画で危惧されていたすべてのことが、
今現実に起きてしまった。
シーベルトも燃料棒も、今の私たちは理解できてしまう。
「中立は楽だけど、何もしないことは賛成と同じ」と
気づいて反対し始めた人の言葉を、噛みしめたい。
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「ミツバチの羽音と地球の回転」
電力自由化という脱原発のへの道
監督: 鎌仲ひとみ
 
ストーリー●瀬戸内海に面した山口県の島・祝島。
2000年にUターンした山戸孝さんは島の働き手としてもっとも若い。
海辺でヒジキを取り、山では無農薬ビワを育てる。
島の人々はもう30年以上、
対岸の本州・上関原子力発電所の建設に反対してきた。
決して漁業権を手放さない漁師と、
子どもの命を守ろうとするおばちゃんたちの団結は固い。
しかし中国電力はあの手この手で反対運動の裏をかき、
原発建設のための布石を着々と打っていく。(各地で自主上映あり)

孝さんの父親・貞夫さんは長年原発反対運動のリーダーを務めてきた。
その彼が「地元民だけの反対では、原発は止まらない」と言う。
「止められないが、引き延ばすことはできる。
そのうちに、社会の情勢が変わって、原発が要らなくなるのを待つだけだ」。
2011年3月。
中国電力が準備工事を決行しようとする上関原発予定地には、
多くの反対者が終結、両者の対峙が続いていた。
そのさなかに宮城沖の大地震と福島第一原発の事故は起きた。
考えうる最悪の形で、今「社会の情勢」は変わりつつある。
しかし、これまで原発が生みだした電力の恩恵を受けていない日本人は
1人もいない。
脱原発は本当に実際できるのか。
電気が自由化されているスウェーデンでは
「風力由来の電気しか買わない」こともできるという。
原発に代わるエネルギー自立のヒントを示唆した、現在進行形の映画である。
 
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私は「Wife」という隔月誌で毎号、
その時期に公開される映画とその映画のテーマに関連するDVDを紹介しています。
6月上旬に発行された分の原稿締切は4月末。
4月といえば、震災後の「自粛」ムードで多くの試写会が中止、
映画そのものの公開も、内容によっては延期されるものがあった時期です。
この時期に、紹介できる映画とは何か。
私の頭にまず浮かんできたのが、「六ヶ所村ラプソディー」でした。
鎌仲ひとみ監督とグループ現代は、これまでに、
「ヒバクシャ 世界の終わりに」「六ヶ所村ラプソディー」
「ミツバチの羽音と地球の回転」
という三部作を完成しています。
グループ現代に連絡したところ、
ちょうど6月に「ミツバチの羽音と地球の回転」がアンコール上映されるとのこと、
これをメインの映画として、関連DVDに「六ヶ所村ラプソディー」
もしくは「ヒバクシャ」をセットにすることとなりました。
サンプルDVDを改めて拝見させていただき、
ちゃんと気づいていた人はいた、
ちゃんと「NO」と運動していた人はいた、
けれど、
大半の人は無関心だった、聞いて賛同しても、動かなかった、
そういうことを痛感しました。
先日、女優の吉永小百合さんが
「原子力の平和利用ということばをなんとなく聞き流していましたが、
 今こそ、私たちは声を出さなければならないと思います」
とおっしゃったといいます。
今からでも。ここからでも。
まずは、今まで、何が起こってきたかを知ってほしい。
六ヶ所村で、上関で、あるいは福島で、美浜で、玄海で、敦賀で、泊で、…。
そして、その問題を今もなお、
現在進行形で抱えているのだということを。
電力を使うすべての人が認識するべきだと思います。
「Wife」の誌面では「ミツバチ~」のほうがページの上部ですが、
今回は、あえて「六ヶ所ラプソディー」を先にレイアウトしました。
鎌仲監督の渾身の三部作、第一作目は「ヒバクシャ 世界の終わりに」
これはイラクの劣化ウラン弾の被害のお話です。でも
そこで監督が戦車の横でガイガー片手に
「うわ、◎◎シーベルト!」と、びっくりして紹介する数字など、
今、日本では当たり前になってさほど驚かないような値になっているのが、
ホラー映画よりずっとホラーです。
こちらも、ぜひ見ていただきたい作品です。

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