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「日輪の遺産」@シネマナビ351


【23%OFF!】日輪の遺産 特別版(DVD)
3人の男が守り抜いた本当の「日本の宝」
監督:佐々部清
配給:角川映画
ストーリー●2011年、一人の老資産家が息を引き取った。
妻・久枝(八千草薫)は夫婦で守り通したある秘密を家族に語り出す。
1945年8月、すでに天皇はポツダム宣言受託を決意する中、
阿南陸軍大臣以下軍部の中枢は、戦後の日本再建のための財源として、
900億円(当時)の金塊を秘密裏にアメリカ軍から隠匿することを決める。
この特命を受けたのは3人の軍人。
そうと知らされず荷運びにあたったのは、20人の少女たちだった。

近年、太平洋戦争を描く映画やドラマが多くなっているが、
戦時中の日本人の振舞いがなんとも「現代的」で、
戦争を知らぬ世代の私でさえ鼻白むことが多い。
そういうなかで、久々に、「戦中日本」を丁寧に描いた映画に出会ったと思う。
山下大将がフィリピンで奪取したマッカーサーの財宝を山中に移送・隠匿、
というある種荒唐無稽なストーリーながら、
特命を受けた真柴少佐(堺雅人)、小泉中尉(福士誠治)、
望月曹長(中村獅童)がそれぞれの立場で見せる苦悩と行動は、
当時の日本人の精神性を反映して非常に現実味があり、引き込まれる。
また純真な少女たちを「ある決意」に至らしめる社会のありように、
国民とはここまで「国」を信じて生きるのか、と
現代の日本にも通じるものを感じずにはいられない。
未来の国を背負う子どもたちをないがしろにする国の未来を、
憂えるばかりである。

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