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「しゃべれどもしゃべれども」

しゃべれどもしゃべれども」は
TOKIOの国分太一が落語家役に挑む単独主演映画、ということで、
かなり前から話題に上っていた映画です。
原作(佐藤多佳子・著)も評価が高かったようですが、
タイトルともども地味な作品。
試写を見るまで、正直、それほどの期待も抱いていなかったんですが・・・。
これが、面白い!
人物設定が絶妙な上に、奥寺佐渡子の脚本がよくできています。
その上、主要な人物がみな芸達者。
話が無理なくしかし緻密に絡み合って、最後まで飽きさせません。
ストーリーは、
古典落語に固執してうだつのあがらない二つ目噺家が、
ひょんなところから素人3人に落語を教えることに。
いつも不機嫌な顔をしている美人に香里奈、
解説下手なもとプロ野球選手に松重豊、
東京に引越してきたばかりの関西弁小学生は、オーディションで選ばれた森永祐希。
「生徒」の3人はそれぞれ、うまく自分を表現できずにいた。
「話し方」を教える今昔亭三つ葉に国分太一、師匠は伊東四朗。
三つ葉も三つ葉で、自分の芸に行き詰まり、悩んでいる。
この4人が、少しずつ「自分」を見出していく作業が
「落語」を取り巻く下町風情と不器用同士のぶつかり合いによって描かれる。
大して「笑かそう」としていないのに、プッと吹き出してしまうような場面の連続。
どこにでもありそうな、誰でもが経験していそうなエピソードをうまくつなげて、
体も心もほっとするような佳作が出来上がった。
5月26日より、シネスイッチ銀座、シネリーブル池袋、新宿武蔵野館などで全国ロードショー。
老若男女で楽しめます。
ちょっと行き詰ってりる人、必見。
笑いながら、「自分らしさ」見つけましょう!

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