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田村正和@「忠臣蔵・音無しの剣」

ふとつけたテレビでやっていた再放送「忠臣蔵・音無しの剣」。
2008年の12月に放送したものだそうです。
姫路藩主の落胤である結城という男(御前と呼ばれている)を田村正和が演じている。
吸いつけられるように見入ってしまった。
と思ったら、
脚本は宮川一郎。
時代劇の大御所です。
やっぱりつくりが違う。
つくりも違うが、やはり田村正和という人が持っている時代劇のDNAに
私は久々にコーフンした。
「パパはニュースキャスター」あたりから三の線が多くなった田村さん、
そうよ、本当の田村さんは
「ニヒル」が歩いているっていう感じの役者さんだったのよ!
殺陣が美しい。
太刀さばきも見事だが、
何より、構え、決めの姿勢が素晴らしい。
静と動のコントラスト、そこに凝縮された緊迫感!
武士っていうのは、
ずっと刀とともに生きているわけで、
その使い手となったら特に「死」を背負っているような負の気迫を
きっとまとっていたことでしょうね。
いわゆる殺人者と、剣の達人との違いが
武士といっても権力者と一匹狼との違いが
一匹狼といっても育ちとか誇りとか憂いとか
そういうものが、殺陣の中に見えた。
大勢と闘っているときも、
一人斬った後の間合いの殺気といったら、ぞっとするほど。
こういう人に
やっぱり眠狂四郎はやってもらいたい。
実は、彼は実際にやってるのだけれど、そのときはあまりインパクトなかった。
見るほうにもやるほうにも仕掛けるほうにも、
雷蔵さんの影がありすぎたのかもしれない。
田村正和っていう俳優のイメージを取り入れすぎの部分もあったかも。
それにしても、
笠をかぶってたたずむ姿に
思わず名古屋山三を思い浮かべてしまう私。
かぶれすぎだな~。
でも、ほんとに絵になる。
テレビというどアップ文化の中でこれだけ若作りの役って、
かなり大変だとは思うのだけれど、
あまり違和感を感じなかった。そこもすごい。
声のかすれは、もうある程度は折り込み済みということで。
しかしあのあの殺陣、
ほんとに大変だったろうな~。
本当の時代劇ができる役者さんがどんどん減っていきます。
私だって
どこまで「本当の」時代劇、知ってるかっていう世代ですけど。
ドラマの中で、
ただ一人、田村正和だけがまったく違うオーラを放っている。
それが「スター」というものであろう。
巷にいながら「御前」と呼ばれるだけの空気を
そこに立っているだけでちゃんと醸し出せる人でなければ説得力がない。
そういう「スター」が、今は少なくなった、ということなのかもしれませんね。

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