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「ナンバー2」

石橋貴明が司会で、
「ナンバー1に憧れてその道で精進し、ナンバー2にまでなったが、
 ナンバー1にはなれなかった人物に聞く」というコンセプトの特番。
「ナンバー2」となったのは、
そのまんま東改め東国原宮崎県知事、彼のナンバー1は、ビートたけし。
島倉千代子、彼女のナンバー1は、美空ひばり。
日本女子バレーボールチームの柳本監督、彼のナンバー1は、世界の名セッター猫田勝敏。
3人の話とも、とても面白かった。
特に中味が濃かったのは、そのまんま東。
とんねるずのタカさんと東とが、とても仲がよいこともあって、
表面的には「知事」「石橋さん」と距離を置いて話を進めていても、
この20年を一緒に疾走してきたその歴史が知らず知らずのうちに話の中に浮かび上がる。
たけしという師匠について、たけしの番組のレギュラー、たけし軍団の番頭役にまでなった東と、
師匠につかず、「とんねるず」として新境地を開いていくタカさん。
東はとんねるずの活躍を羨望のまなざしで見ていたけれど、
タカさんも、
「コンビは結局お互い足りないものがあるから補い合っている。
 その意味で、本当に独り立ちはできていない」と自分を振り返る。
「たけし」をナンバー1、というコンセプトで話をしながらも、
東が芸人の道に見切りをつけたそのきっかけが
タカさんが野猿として出場した紅白だったという話が、
この対談のクライマックスだったような気がする。
野猿を率いて、あの「紅白」で「芸人」としてマックスのパフォーマンスをしているタカさんが、
たけし軍団を率いて真ん中に立つたけしに見えた、と東。
「たけしさんにしても、所さんもさんまさんも、とんねるずもダウンタウンも、
 自分の名前を冠にした番組を持って、その番組を維持し続けるということは、
 並大抵のことではない。
 私には、これはできないと思った」
なるほどなー。本当にそうだと思う。
やりたいことを極め、そしてあきらめをつける。
そのことを、そのまんま東は自分の中できちんと語る言葉を持っていた。
「芸人としてがんばった、とはいえ、実のところ、僕は最大限の努力はここではしていない。
 今度(政治の世界)は、それをやろうと思っている」
本当の、自分のフィールドを見つけた者が持つ自信と自覚を、言葉の中に感じた。
たまには、
マジメなタカさんも、いいもんです。

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