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「同窓会」


「どうすればいい?」
「キスしてくれ
 ……いいんだ、こんな死ぬまで言えないコトバ、言えたんだから」
「なんでナツキと結婚した?」
「お前の女だったから・・・ナツキになりたかった。ナツキになって、お前と・・・」
「奇跡って、本当にあるんだな」
「え?」
「俺は、今この瞬間に起こる出来事を、一生忘れはしない」
1993年、井沢満脚本のTVドラマ「同窓会」がオンエアされました。
上のセリフは、主人公のフウマ(西村和彦)が、
高校生の時からずっと好きだったアタリ(高嶋政宏)に告白し、
思いを遂げるシーンの抜粋です。
「同窓会」は、同性愛を大胆に取り上げたドラマとしてセンセーショナルに登場しました。
たしかに、ドキドキしちゃう表現の連続。
でもいろいろなカタチはあっても、
人を好きになる気持ちの発露には、そんなに違いはないんじゃないか。
好きだといえずに寄り添うだけしか許されない、
そんな恋をしている人すべてにあてはまる、美しいラブシーンとして、
私はこの日のオンエアの後、上の場面のセリフのほとんど全部を
日記に書き出しています。それほど印象的で、すばらしいものでした。
結婚して初めて、夫・フウマがゲイと知る妻・ナツキに斉藤由貴、
同級生・アタリを忘れらないフウマが肉体関係をもってしまうバイの若者・アラシは
TOKIOの山口達也(若い!細い!キレイ!)。
全員が若さをぶつけるようにして、全力で難役に取り組み、
それが作品の力となっています。
最後の方は、なんだか辻褄合せのハッピーエンドで、
それまでの魂の緊張がひよろん、とほどけてしまう感じでしたが、
ずっと「秘めたる思いの告白」にこだわってきた井沢満氏が
すべてをこめて作り上げた最高傑作だと思っています。
主題歌は、当時新進気鋭のミスチルでした。
バップ 同窓会 DVD-BOX
*2006年10月23日のMixi日記をもとに書いています。

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