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徒然草新訂
「徒然草」(つれづれぐさ)といえば、学校で教わる古文の定番。
ちょっと世をスネた男・吉田兼好(けんこう)の独り言っぽいエッセイで、
一つひとつが短いから、内容を把握しやすいのがいいところ。
「高名(こうみょう)の木登り」とか、
私は今でも高いところから下りる時は、最後の最後を注意してるのは、
これを読んだからです。
…というわけで、
今日ご紹介するのは、いまネットの世界で話題沸騰(?)の
「やる夫」の徒然草。
どこのどなたか知らないけれど、
いわゆる「2ちゃん語」で、徒然草を訳しまくっているのです。
「まじうぜー」とか「ヲタ語」とか「三次元」とか「セルフ受け」とか、
そーいう言葉満載ですが、ほーんとに絶妙な訳し方で、
「ふみ」を「メール」なんて訳すところなんぞ、惚れ惚れしちゃいます。
多少の意訳はあるものの、
前世は吉田兼好さん?ってくらい乗り移ってます。
騙されたと思って、一度のぞいてみてください。
「徒然草」を知らない人も、それから知ってるひとも、ぜーったいハマります。
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こういう古文の「口語」訳は、前にもありました。
それが橋本治の桃尻語訳枕草子(上)。
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これが出た時、私は既に受験生から足を洗っていたので、
現役の時にこれがあったらなーってマジ思ったものです。(ヲタってる?)
清少納言を、まあ林真理子さんみたいな人と想定していただければけっこう。
キャリアウーマンの井戸端会議、みたいな感じで語られていきます。
時のイケメンが二人で「青海波」という舞踊を踊って披露するところなんか、
もう晴れがましいっていうか、素敵に描写されてて、
色彩が浮かび上がってくるようでした。
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古文って「読めない」から「つまらない」と思いがちだけど、
今でも十分通用することがたくさん書いてあります。
とにかく一度、「やる夫」の徒然草にアクセスしてみてください。
*「やる夫」というのは2ちゃんのニュース速報板で展開される
「にゅーそくやる夫」と「やらない夫」とのかけあいのキャラ。
基本的に「やる夫」はあまり知識が豊富ではないという設定。
いわゆる「子どもにもわかるように」教えていくシリーズである。
「やる夫が○○をしているようだ」などという触れ込みで、
何かの職業(パティシエとか)の紹介をしたり、
難しい理論(相対性理論とか。やる夫は「相対・性理論」だと思って興味を持った)を
説明したりしている。
リンクさせているのは、「働くモノニュース : 人生VIP職人ブログwww」。
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やる夫の「徒然草」
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