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「就職戦線異状なし」


[1991年東宝:DVD未発売]就職戦線異状なし●監督:金子修介//織田裕二/仙道敦子  【中古】(…
バブル真っ只中、
今じゃ考えられない「売り手市場」の就活。
その中でもマスコミ志望の早稲田の学生の話、っていう、
ある意味浮世離れもここまでくれば、っていうおハナシなのだけれど、
当時は爆発的にヒットしたわけです。
ファッションも当時独特のもので、
「眉毛、ふと!」っていう女の子たちが、
赤や黄色の肩パッド入りのミニスカスーツ着て登場します。
「就活」という言葉はなかったけれど、
就職活動がやけにマニュアル化したのはこのころからかもしれません。
「自分らしい就職とは?」なんてアオクサイ問いのために、
せっかく勝ち取ったFテレビの内定を蹴るような男は、
キョービ絶対いないと思いますが、
就職活動を始めてみて、初めて
「自分らしい就職とは?」という問いに向き合うことになった人たちは、
たくさんいるのではないでしょうか。
「なりたいものをあきらめて、なれるものを探すようになったら、
 もう『おとな』なんだ…」といって、
青春の終わりを自分に納得させようとする立川(的場)の言葉にぐっと来ます。
久しぶりにこの映画を見て、
就職を前にして翻弄される学生たちの悲哀が身にしみ、
胸が苦しくなりました。
この映画に関わった人たちはその後着実に力をつけ、
今も各方面で活躍している人が大勢います。
エンディング・テーマ「どんなときも」で一世を風靡、
その後ヒットを連発し続け今に至る牧原敬之はいうまでもなく、
男優では織田裕二、的場浩二、坂上忍、
女優では仙道敦子、鶴田真由、羽田美智子、和久井映見。
ちょい役で出ていたか顔は判然としなかったけれど河田景子。
脚本は平成「ガメラ」の金子修介、
今やトレンディードラマの枠を飛び越えて
現在放送中の「チェイス」や「Mother」なども手がけ活躍する
坂元裕二も脚本協力で名前が出ています。
仙道敦子、私好きな女優さんだったんですが、
緒方直人と結婚してからは、女優業から遠ざかっていますね。
昔の映画を見るのも、またアジなものです。

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