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奈良で仏さんを本気で拝む

しばらくブログ更新していなくてすみませんでした。
ここ数日は、奈良に旅行に行っておりました。
目的の一つは、子どもたちに(及び親の私たちも)
放射能フリーな環境で心身ともにリラックスすることです。
(もちろん100%フリーは不可能なのは承知の上ですが)
甚大な被害に遭っている方々とは比べ物にならないとはいえ、
それでも震災以来、
頭に大きな重石をされたような息苦しさに加え、
「私はよくても子どもはこれでよいのか?」の迷い、
どうにもこうにも精神のバランスがとれぬまま
1ヶ月以上を送ってまいりました。
とにかく「積算量」を少しでも減らすこと、
仕事熱心な夫や息子を休ませること、
「やれることは全部やった」と自分に納得させること、
そのために、数日ですが、首都圏を離れました。
ホテル日航奈良さんの被災者プラン「絆キャンペーン」
室料を半額にしていただき、
(それでも交通費も含めるとかなりの出費でしたが)
とても快適な数日を送ることができました。
命の洗濯です。ありがとうございます。
4月30日は、興福寺。
まずはこの時期に特別公開している北円堂へ。大好きです。
今回奈良に来て最初に訪れる仏様の前で、
私は本気で祈ってしまいました。
「お金持ちになりますように」でも「◎◎に合格しますように」でも
「仕事がうまくいきますように」でもなく、
「日本がこれからの1000年も続きますように」って。
だって。
奈良って、1300年前から続いていたんですよね。
興福寺は何度も焼き討ちにあったりしているし、
仏像もすべて奈良時代のものではないけれど、
でも奈良時代のもの、たくさんあるんですよ。
1300年前のものがあるんです。
1000年という膨大な時の流れが目に見えるって
本当にすごいことだと改めて認識しました。
今回の東日本大震災は、「1000年に1度の天災」と言われています。
実際、
今回レベルのものとして「貞観の大地震」が引き合いに出されますが、
そういうものを乗り越えて、日本は続いてきたんだな、と実感したんです。
だから、「これで終わりじゃない」。
絶対に、終わりにしない、と思いました。
また、
今より(当然ながら)地震のメカニズムなどもわからないまま
そんな大きな地震や津波や疫病を経験した昔の人々が
なんとか天地を鎮めようと仏像をつくったり、お寺を建てたりした気持ちが
とてもよくわかったのです。
北円堂の次は、この前来たとき工事中で見られなかった国宝館に入りました。
新しくなった国宝館は前に比べゆったりと作られ、
展示方法も工夫されて優れていましたが、
同時に「祈り」の部分も大切にされていて
いずれもが融合した気持ちの癒やされる空間になっていました。
千手観音の前では、
「その千の手を以ってお救い下さい」という願いの痛切さを知りました。
祈りの前に、深い哀しみと絶望と、
人智ではどうにもならない出来事があったのですね。
5月1日には、唐招提寺と薬師寺に
5月2日には、平城宮跡行ってきました。
この前来たときは修復中だった唐招提寺の金堂が、見事に蘇っていました。
「よみがえる」といっても「きれいになった」というわけではなく
「まったく元のままになった」感が強い。
どこをどう手直ししたのか、外からではほとんどわかりません。
すごい技術だな~、と改めて思いました。
平城宮跡に建った大極殿も、昔の工法で作られたそうです。
そういうふうにして、昔の工法を伝えていくのだそうです。
今年から、薬師寺の東塔も修復に入るそうで、
しばらくしたら覆いがかぶされてしまうとか。
そうしたら10年くらいはお姿を見られなくなってしまうという話ですが、
それでもあの唐招提寺を見れば、
今と変わらぬ、それでいて今より丈夫に修復されるのだと確信でき、
「よろしくお願いします」と声をかけたい気持ちにかられます。
この前薬師寺を訪れたときは東京に「出張」していたために
「等身大パネル」だった日光菩薩・月光菩薩。
上野にも見に行きましたが、
「やはり野に置けれんげ草」の気分。
やはり仏様は、光背を背にお堂の中で拝見するのが一番ですね。
だからこそ、国宝館の展示方法が素晴らしいな、と感じた次第です。
NYのザ・クロイスターに感銘を受けたのも、そのあたりなのかもしれません。
「祈りの像」には「祈りの場」が不可欠です。
平城宮跡の記念館では、ヴァーチャル・リアリティ映像による
遣唐使のアニメなどを見ました。
唐招提寺を開いた鑑真が、
何度も遭難してようやく日本に到着した、というのは知っていましたが、
阿部仲麻呂って、19歳で唐に渡って科挙に試験にも受かって、
玄宗皇帝のお気に入りでなかなか日本に返してもらえず、
ようやく帰れることになったのに遭難してベトナムあたりに流れ着き、
とうとう日本に帰れなかった、っていうのは知らなかった。
みんな、苦労に苦労を重ねて国づくりをしていたのね。
奈良、1301年の今年。
これから1000年、日本が続くように、
私たちはがんばらなければ、と思いました。
「しろがねも くがねも たまも なにせむに
 まされる たから 子にしかめやも」(山上憶良)

単なる親バカの歌だと思っていた私のほうがバカだった。
子どもは、国の宝です。
子どもは、永遠の命です。
この歌の、そういう切実な思いを、奈良の地で感じました。
ただ
子の幸せを願わぬ親なんていません。
何を「子どもにとってのよかれ」なのか、そこがいろいろなだけです。
そこが難しいところです。
子どもに日本を残してあげられるように
子どもが残って日本をつくれるように。
必死になって考えていきたいと思います。

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