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歌舞伎座の前の賑わい

歌舞伎座、夜の部にも行ってきました。
午後4時すぎ、
昼の部から帰るお客さんとこれから夜の部を見るお客さんで、
歌舞伎座の前は押すな押すなのごった返し。
「ここからは歩道です~!」と
交通整理する松竹の関係者も出てました。
通行人には迷惑なことこのうえなかったかもしれませんが、
芝居小屋の前が人で埋まるっていうのは、
なかなか景気がいいもんで、
ワクワクする気持ちが高まりました。
小説「カブキの日」をひもといて
「世界座の櫓に掲げられた座元の定紋」というくだりを読んだとき、
暮れに見た浅草・平成中村座の小屋の前が眼に浮かびました。
呼び込みの太鼓が鳴って、
入り口には幕が張られて、
そういう「芝居小屋」の雰囲気が、今の歌舞伎座にはあるんだよねー。
ここが改修されると、たとえば……
自動ドアのとっても広いエントランスになって
ゴリゴリの階段がツルツルの白いタイルになって……
通行はスムーズでしょうが、
味がないよねー。
入り口だけは今のかたちで、とかいう計画も聞きますが、
いったいどうなるんでしょうか。
歌舞伎座の近くを訪れた外国人は、
みな写真を撮ってるという意味からも、ここは観光資源として現役。
どうして東京都知事は近代的な歌舞伎座にこだわるんでしょうか。
京都の南座は、
平成3年に概観はそのままにして客席・ロビーから舞台機構まで大改修
、
その上で平成8年に建物が国の登録文化財になったということです。
お金の問題でしょうか?
景気浮揚のためにマンガ博物館を作るっていうおろかなハコモノ行政に
何百億何千奥っていう税金を使うくらいなら、
歌舞伎座の改修にこそ国の力とビジョンを使ってほしいものです。
(マンガ文化の育成なら、マンガ博物館よりマンガ家のギャラ保障を!)
歌舞伎は日本にしかないんだから。
無形文化財として役者を人間国宝にするだけじゃなくて、
有形の文化財として劇場(と劇場が守ってきた文化)を支えるべきだ
と強く強く思います。
見に行った夜の部の感想は、また別の日に。
写真は、夜の部が引けた後の、静かなたたずまいです。
ライトアップされていて、それはそれはきれいですよ。

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