映画・演劇・本・テレビ、なんでも感動、なんでもレビュー!

  1. 舞台
  2. 7 view

Kバレエ「海賊」(白石/宮尾/福田組)@オーチャードホール

5/30(土)昼の部一幕が終わったときの私のつぶやき。
もーーーーーーーーーー、すごいです、昼組!
息を呑む展開!
福田アリ、益子ランケデム、サイコー!
女性陣も人物造形深い!
二幕が楽しみ過ぎるー!

そして終わってからのつぶやき。
泣けたー。グランパドトロワ完璧!
ラストのアリの死でも泣いた。
熊川も満足だったのか、最後に破顔で出てきた。
幕が閉まってから、向こう側で大きな拍手が聞こえたよ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
…ほんとうに、幸せな時間だった。
昼は白石/宮尾/福田/浅野/益子組。
福田昂平のアリが、予想を100倍上回って素晴らしかった!
登場したそのシルエットが素敵!
むき出しの上半身であらわになった筋肉の一つひとつがワイルド!
静けさと俊敏さとの落差が激しく、その緩急にノックアウト!
コンラッドへの特別な忠誠心がほとばしる。
なんだろう、この異様なオーラ。
リーダーじゃないけど、不屈の魂で主人を支える無私で無敵な男!
ほかの手下たちとは、一線を画している。
その福田とまったく異なるアプローチで場を支配するランケデムの益子倭がまた凄い!
なんという演技力!
本物の奴隷市場に迷い込んだかと思ったくらい、憎らしいヤツ。
憎らしいけどカッコいい!
女たちをあしらうその仕草、
金持ちたちを天秤にかけ、あおり、少しでも高く売ろうと画策する。
商売上手すぎる~!
アリとランケデムとの追いかけっこは本当に素敵だった。
きっとアリを狙っていただろう益子だが、
ランケデムでよかったんじゃないか?
私の隣の女性も「あのランケデム、よかったよねー」と言っていた。
白石あゆ美と浅野真由香は、
背格好が同じくらいで、双子の姉妹のようだった。
浅野グルナーラランケデムやパシャをいやがりながるところに無理がなかった。
っていうか、
益子くんの見せ方がうまいんだよね。
いやがってるのに二人で踊るっていう難しい場面を、
単なるパ・ド・ドゥじゃなくて
「ほらほら、こんな娘(こ)だよ、どうですか? 
 こんな格好させたいでしょ、あんたも。こっちからも観てごらん、どうだい?」的な
女衒の匂いがしてさ。
若いのにまったく、どんだけすごいのさ。
白石メドゥーラは二幕が秀逸。
グラン・パ・ド・トロワのアダージオで
あの有名な音楽に載り、
彼女が高々とリフトされたとき、私は涙で目がくもりました。
こんなに完璧なパ・ド・トロワは
熊川が負傷したあの初演のとき以来だと思った。
やさしくて、穏やかで、愛に満ちて、
ほんとに、吉田/キャシディ/熊川を思い出したよ。
宮尾コンラッド、本当によくやった!
いつもは優しげな宮尾さんが、海賊の親分に見えたもん。
長い腕と指先で、
グルナーラへの愛と情熱をたくさん語ってくれた。
むろん、アリのソロも!
福田アリ、ピタッピタッと決めのポーズで微動だにしない。完璧。
丁寧だけど、フルアウト。
ヘリコプターもやってのけました!
手足が長いから見栄えもするのよねー。
アンサンブルもレベルが高くて、
私は改めて「海賊」っていうプロダクションの素晴らしさを感じました。
二幕の前半も全然だれないのです。
兼城ビルバントを擁した鉄砲の踊りも、その前の男たちの昔語りも、女たちの踊りも。
海賊である自分たちを誇る男と、
奴隷市場から解放されて幸せを噛みしめる女たちと。
ともすれば、荒くれとたおやかさがアンバランスに見えがちだけど、
この日はかえってその落差が楽しかった。
パシャの幻想はいつもながらめくるめく雰囲気。
そしてラスト!
アリが撃たれた時、不意打ちをくらってしまって、
「えっ?? 死んじゃうの?」とか思って泣いた私はいったい…。
何度も観てるでしょ知ってるでしょ。
それでも泣いちゃったんです。
だって、アリがあまりに可哀そうだったから。
こんなに尽くしてきたのに、どうしてここで死んじゃうの???
・・・そんな2時間半を過ごせた私は、本当に幸せでした。
この初日一発目にして露払い的な公演がここまで完璧だったことで、
夜そして明日踊る本命組(中村/キャシディ/池本/浅川/伊坂)はどうする?
きっと闘争心むき出しでやってくるに違いなーい!
てっぺんとるのは、どっちだ???

舞台の最近記事

  1. 「桜姫〜燃焦旋律隊殺於焼跡」@吉祥寺シアター

  2. 8月・カンゲキのまとめ

  3. 青年座「DNA」@シアタートラム

  4. 「ブラッケン・ムーア 荒地の亡霊」@シアター・クリエ

  5. KバレエYOUTH「くるみ割り人形」@オーチャードホール

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP