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2月・カンゲキのまとめ

二月は歌舞伎4(回数的には5。2度見たものがあります)、文楽3、ミュージカル1で
舞台が8本(9回)、映画は試写を含めて3本でした。
【歌舞伎】
猿若祭二月大歌舞伎(昼の部)「猿若江戸初櫓/大商蛭子島/四千両小判梅葉/扇獅子」@歌舞伎座
猿若祭二月大歌舞伎(夜の部)「門出二人桃太郎/絵本太功記/梅ごよみ」@歌舞伎座
二月花形歌舞伎(午前の部)「義経千本桜(渡海屋・大物浦)/三人形」@松竹座
二月花形歌舞伎(午後の部)「金閣寺/連獅子」@松竹座
【文楽】
近松名作集・第一部「平家女護島(俊寛)」@国立劇場小劇場
近松名作集・第二部「曾根崎心中」@国立劇場小劇場
近松名作集・第三部「冥途の飛脚」@国立劇場小劇場
【ミュージカル・オペラ】
「ロミオ&ジュリエット」(大石/木下)@赤坂ACTシアター
【映画】
「この世界の片隅に」
「未来を花束にして」
【試写】
「トンネル」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
MVP
尾上右近@連獅子(二月花形歌舞伎)
圧倒的な身体能力。六代目菊五郎の芸の高みを目指す気概。
若さとはかくありたい。今月松竹座で、彼の仔獅子に会えた人は幸せである。
最優秀作品賞
「梅ごよみ」
菊之助の仇吉、勘九郎の米八、染五郎の丹次郎、サイコー!
何度でも見たい!
舟遊びのクローズアップから隅田川全景に背景を広げる舞台演出もgood。
最優秀主演男優賞
尾上松緑@大商蛭子島
女好きな幸左衛門実ハ源頼朝という役どころが新鮮かつ軽妙。新境地ではないだろうか。
「寺子屋」のパロディである前半と、頼朝という本性を現わす後半とをきっちり演じ分け、
いずれも役の性根がしっかり見えた。
あまりかからない作品だが面白く観られた立役者の一人である。
最優秀主演女優賞
中村時蔵@大商蛭子島
こちらも同じ演目で、前半は悋気な女房お藤、後半は政子に頼朝を譲る辰姫。
世話物典型の女房だったお藤から後半、
襖が開いて辰姫として出てきた瞬間から立女形として匂い立つ。
「黒髪」の舞踊が素晴らしく、他の女との初夜を過ごす夫を思うやるせなさを全身で表して秀逸。
さすがである。
敢闘賞
木下晴香@「ロミオ&ジュリエット」
私はこのプロダクションをあまりいいと思ったことはなかったが、
今回の公演はとても満足した。
チームワークもよく、大変楽しめる舞台に仕上がっていたと思う。
何が違うのかを考えた結論は、「ジュリエットがよかったから」だ。
他の人物は「若さ」で乗り切れるが、ジュリエットはそれだけではダメ。
幼さも女としての芯の強さも、無謀さも弱さも、
いろいろな面を「歌で」表せる力が木下にはあった。

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