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6月・カンゲキのまとめ

気がつくと、2013年も半分終わってしまいました。
思ったことの半分もできていない日々。
自分のペースをつくって人生コントロールするって、
そうそうできることじゃありませんね。
でも、希望は捨ててない。
少しずつ、前に進むぞ~!
・・・ということで、6月のカンゲキのまとめです。
【歌舞伎】
新開場「六月杮葺落大歌舞伎」(第一部)@歌舞伎座
新開場「六月杮葺落大歌舞伎」(第二部)@歌舞伎座
新開場「六月杮葺落大歌舞伎」(第三部)@歌舞伎座
【演劇】
城山羊の会「効率の優先」@東京芸術劇場シアターイースト
劇団太陽族「林檎幻燈」@m-Space(大阪)
遊劇体「戀女房~吉原火事~」(泉鏡花)@aiHALL(伊丹)
【コンサート】
「4Stars One World of Broadway Musical」@青山劇場
「Downtown Follies Vol.9」@シアター1010
【ダンス・バレエ】
Noism「ZAZA~祈りと欲望の間に」@KAAT神奈川芸術劇場
【映画】
「Find Out」@ヒューマントラストシネマ有楽町
舞台9本、映画1本。
本当は、このほかに各1本ずつ見る予定でしたが、
体調不良で断念しました。
今回のMVPは、
並み居る世界的実力アーティストに交じり、存在感を光らせた城田優に。
初演時の「エリサベート」をしのぐ「闇をのがれて」は素晴らしかった。
ステージングも堂々としていて、これからの伸びしろも感じさせた。
この経験が絶対生きる! 朝ドラやってるバアイじゃないぞ~!
君のオーラで帝劇を連日いっぱいにしておくれ。
そして、
最優秀作品は歌舞伎座の第一部「俊寛」に。
吉右衛門の俊寛、出のそのときから一分の隙もない!
こんなに人間臭く、ギリギリを生き抜く、煩悩だらけの等身大俊寛を、私は知らない。
MVPでなく作品のほうに挙げたのにはわけがある。
一つに、
敵役の瀬尾を演じた市川左團次が素晴らしかった。
今まで、この役はほんとにどーでもいいような悪役だと思っていたが、
今回しっかりとセリフを聞かせてくれたおかげて印象がガラリと変わった。
この人、役人として当然のことをしているのよね。
彼は自分が助けたいから助けるのではなく、公務を遂行するためにやってきた。
だから、
公の船に、いわば渡航許可証も身分証明書もない地元民を、むやみやたらに乗せられない。
公務員は文書がすべてなのよ。
「3人って書いてあるのに、4人乗せられない」も当然だし、
「情けでお務めを左右するわけにはいかない」は、公務員の正しいあり方。
「そこをなんとか」で話を済ませる人は、
親戚友人を優遇したりワイロをとったりするイケナイ役人じゃないか。
正論を言ってるだけなのに、これまで極悪非道と思ってた。ごめん。
他の人は、憎々しげに言い過ぎなんだよね。
そこを、左團次は、ことを分けるようにしてしっかり聞かせてくれた。ありがとう。
でも、この「役人ならではの融通のきかなさ」に一石を投じるのが、
同じ役人丹左衛門を演じた片岡仁左衛門
彼がまた、よい。
私はシェイクスピアの「ヴェニスの商人」のポーシャを思い出した。
「文面通り、額面通り」を貫こうとして情に見向きもしなかったから、
「情けは要らなかったんだよね」といって、助太刀を一切禁ずる。
「法律がすべて」で持論を張ったことを逆手にとるわけです。ポーシャです。
丹左衛門が役人の鑑・瀬尾につきつけた問いは重い。
すべての公務員にこの俊寛を見せたいね。
そして、その胸に聞いてもらいたい。
「たしかに役人は、安易に情に流されちゃいけない、
 勝手に上司の命令を無視しちゃいけない。
 でも、その命令は何のためにあるの?
 あんたはなんで役人やってるの?
 社会正義のためでしょ? あんた、正しいことが好きなんでしょ?
 だったら、本当に自分がやるべきことを、自分のアタマで考えなよ。
 ただのロボットにはなりなさんなよ」
つくづく、演技とは説得力。
登場人物から「生き様」がにじみ出た時、
どんなに荒唐無稽な物語でも、ご都合主義の筋書でも、
そこに人生のリアルが浮かび上がる。

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