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「声優口演ライブwith山下洋輔」(音楽編)

東京国際映画祭の一環で行われた「声優口演ライブwith山下洋輔」。
オーチャードホールを満員にして始まったこの舞台、
幕開きは山下洋輔ニュークヮルテットによる
「My Favorite Things」。
1曲目から、タマシイ揺さぶられます。
「今日は、映画に関係する曲をお願いしてまして」と、司会を務めるのは、羽佐間道夫。
彼はダニー・ケイ、ディーン・マーチン、「ロッキー」のシルベスター・スタローンなど
ありとあらゆる主役を担当してきた
声優の大ベテランにして、当夜のライブの企画を持ち込んだ人。
なんと、山下洋輔とは幼なじみだそうです!
「昔から家に来てはオモシロイこと言って楽しませてくれた人のたのみとあれば」
とは、駆けつけた山下洋輔の弁。
彼は、「カンゾー先生」「助太刀屋助六」などの映画音楽も担当しました。
しかし、山下洋輔といえば、Free Jass。
体全体でピアノと格闘、
「弾く」というより、ヒジやゲンコツで「叩く」と言ったほうが似合うのが、
ライブで「ピアノを壊す」くらい何でもなかった、若かりし頃の山下のイメージ。
しかし、久しぶりに見た山下さん、かなり丸くなっていました。ていうか、
彼がスタンダードなJazzの名曲を、
ダンスホールで演奏されるみたいにスタンダードに弾く日がくるとは、
ちょっと想像だにしておりませんでした。
もーのすごーく、贅沢な空間。ラグジュアリーです。
アンパンマンからジョディ・フォスターまで、どんな役でもこなしちゃう声優、
というか、最近はテレビに舞台に、そして歌手としても大活躍の戸田恵子が、
山下洋輔のピアノの前で「Star Dust」歌っちゃうんですから。
これまた大活躍のヤマちゃんこと山寺宏一(彼もエディ・マーフィーなんかのアテレコやる声優)が、
ものまねでグランプリとったサッチモ(ルイ・アームストロング)の扮装で出てきて、
山下洋輔と「What a wonderfu World」をやっちゃうんですから。
そして、羽佐間さんの十八番、ダニー・ケイの名作「五つの銅貨」から、
表題「Five Penny」を山下流アレンジで聞いた時は、
映画のシーンが走馬灯のように目の前を流れていきましたよー!!
もちろん、Free Jazzの曲もやりました。
若いメンバーの鋭い演奏を引き出しつつ上回りつつ、という
山下のアツく円熟した演奏ぶりは、見事。力強いタッチも健在で、
これまた観客たちを沸かせたのでした。
戸田恵子の声は本当にのびやかで、舞台栄えがしました。
彼女は舞台「歌わせたい男たち」では、高校の教師にしてシャンソン歌手、という役、
何曲か歌を歌ってとてもすばらしかったのですが、
今回は、ジャズ歌手として、きちんとスウィングしてました。
ヤマちゃんは、ちょっと緊張してたかな?
コルネットの口マネは最高でしたが、
やっぱり本当のjazzカルテットとの競演だと、ノドを詰まらせて声を似せているだけに、
声量的にちょっとバランスがとれなかった。
とはいえ、声優山寺宏一の真骨頂は、第二部におけるチャップリンの無声映画のアテレコ!
彼がいかにすばらしかったかは、
また明日書きますね。
というのも、この「声優口演ライブ」、ブログのカテゴリーにおさまらないんです。
今日は山下洋輔をフィーチャーして「音楽」カテゴリー。
明日は、「洋画」カテゴリーでまいります!
P.S.
山下洋輔は、11月3日(土)にも、四谷区民ホールにて、
同じような「声優口演ライブ」に参加します。
やはり「JAZZ TIME 懐かしの映画音楽トリップ」というコーナーがありますよ。
今度の声優は
近石真介(初めてのおつかい)、池田昌子(お蝶夫人・メーテル)、堀内賢雄(テニスの王子様)など。
もちろん、司会は声優かつ仕掛け人の羽佐間道夫です。

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