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「ごちそうさん」と「細うで繁盛記」

NHKの朝ドラ「ごちそうさん」
主人公のめ以子(杏)が結婚して大阪に来てからの展開を見ながら、
ずーっと魚の小骨がノドにひっかかっているような感じがしていましたが、
今週、彼女が蔵に閉じ込められた場面を見て
「ああああああ!」と気が付きました。
これ、思いっきり「細うで繁盛記」の裏返しじゃん!
そう、
原作は、花登筐の「銭の花」。
キムラ緑子扮する義理の姉は、つまり小姑は、
「か~よ~!」と憎々しげに罵倒する、冨士真奈美だったのです~!
新珠美千代が演じた主人公の加代は、大阪・船場の料亭のこいさんでした。
め以子は東京の洋食屋の娘。
加代は上方から関東(伊豆)へ、め以子は関東から上方へ嫁いで、
言葉も味も違うところで苦労します。
敵側だった嫁ぎ先で、義理の妹が味方になってくれるところも同じ。
結婚前の知り合いの男がそばにいて、プラトニックに支えてくれるところも同じ。
ただ、違うところは、喜劇か悲劇か、という点です。
「細うで繁盛記」の大ヒットは
当時の女性が嫁ぎ先で、多かれ少なかれ「家のしきたり」や「姑、小姑の仕打ち」に
大いに悩まされていたからの共感があったればこそ。
同じようにべったべたなメロドラマつくっても、
今は受けないでしょう。
そこで、め以子です。
誰が何を言っても自分のやり方を通そうとする女性。
自分の言いたいことを口にする。
常に正面突破を試みる。
それも、おっちょこちょいでけたたましい。
嫁と認められるまで1年は女中扱いと言われても、
近所のごあいさつに行くと悪口をふりまかれていても、
食費としてもらうお金を不当にケチられても、
落ち込むのは一瞬で、あとは笑い飛ばしておしまい。
かえってファイトが出てきます。
自分の道をやり通す、という意味では、
「細うで繁盛記」の加代も、本質的には同じです。
踏まれても蹴られても騙されても、
加代はじっと黙って耐えながら、勝機をうかがう女でした。
ただ、
「口ごたえ」をしなかった。
そこだけが、め以子との違いです。
さて、「細うで繁盛記」で「伊豆のイセエビ」が脚光を浴びたように、
今回も「大阪のうまいもん」が人気になるでしょうか。
とにかく、
来週もまた、明るい嫁いびり物語はどこまでも続くのでした~。

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