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七月大歌舞伎・昼の部

7月11日に見てきました。
「名月八幡祭」「文屋」「金閣寺」
「名月八幡祭」の三津五郎が素晴らしかった!
深川の芸者美代吉(福助)に惚れてしまった越後の縮商人新助(三津五郎)が、
自分なんかに絶対振り向いてもらえないと思いつつ、
彼女に頼られたために尽くそうとして、身上を潰してしまうお話。
10年に1度の大祭に、深川の芸者衆も出ますよ、といわれ
「そりゃあ、素晴らしい眺めでしょうね~」と呟いたり、
美代吉は鉄砲洲の船宿にしけこんだ、といわれたあと、
窓の外からの風景を見やりながら、
「あれが佃、あれが築地、…あれが…鉄砲洲…」と
身をよじり声をよじらせるところなど、
「美代吉が好きだ」という直接的な台詞はどこにもないのに、
どんなに惚れているかが手に取るようにわかった。
この話、河竹黙阿弥の「八幡祭小望月賑」を
池田大伍が書き換えたもの、というが、
そのときに「マノン・レスコー」を下敷きにしたという。
観劇後にこのくだりを知って
「なるほどな~」と膝を打った。
美代吉の、悪女ではないけれど、その場しのぎのウソをついて生きる
商売の水にどっぷりつかったいい加減さを福助が好演。
その美代吉の情夫で金をせびりまくる三次(歌昇)とのコンビのしたたかさには、
人を疑うことを知らぬ新吉なんか、とうてい太刀打ちできない。
最後にほんとの雨がどしゃぶりに降ってきたなかでの
壮絶な対決もまた、
三津五郎の胸の奥にあいたブラックホールのような虚空の大きさを見せて
胸が痛くなる思いだった。
7/24には夜の部を見ます。

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