熊川哲也を知ってから、もう17年。(詳しくはプロフィールを見てね!)
16歳だった彼も、私が彼を知った年齢を越えてしまいました。すごい。
一人の人を、17年もずっと見ているというのは、自分でも信じられません。
それだけ、熊川哲也という人は「進化」する人だったのです。
ただの天才少年だったら、はたち過ぎればタダの人になったかもしれない。
人気絶頂でもてはやされた24歳のころ、映画に出たり、写真集出したり、
いろんなダンスコラボをしたり、ミュージカルに誘われたりしていた。
もしかしたら、あそこでバレエと違う道に行っていたかもしれない。
「踊るのは好きだけど、観るのはきらい。だってバレエってつまんないでしょ」
とか言っていた彼が、今や芸術監督なわけで、
それは、彼を信じてついてきたたくさんのファンにとって、
本当に大きなプレゼントなのです。
TVのインタビューで「趣味は?」と聞かれた時、
当然「クルマ」とか答えると思っていたら
「…ないね~。バレエ馬鹿と呼ばれたいね」などとのたまう。
「自分でバレエダンサーになろうと思ったことはない。気がついていたらなっていた。
バレエがオレを選んだ」
「ダンサーは職業。
自分の人生とは別だから、悲しいときでも楽しい役をやらなきゃいけない。
そういうときは、楽しい顔をすればいいだけ」なんていってた若い時。
今、バレエの物語に人生をうつし、魂をこめて、取り組んでいます。
心からバレエを愛して。
(ここまでは、Mixi6月17日の日記でした)
そんな熊川哲也の今年のベストパフォーマンスは?と聞かれたら、
私は8月の「トリプル・ビル」で取り組んだ再々演
「若者と死」を選ぶでしょう。
去年の「放蕩息子」(これは私の2006ベスト1)で組んだ
中村祥子との緊張感ある「競演」。
「若者と死」の最高パフォーマンスはバリシニコフだと思ってきましたが、
34歳になって、ようやく熊川もこの域に追いついたか、と感慨無量です。
来年は、「海賊」全幕初演が待っています。
そういえば、彼の「海賊」(グラン・パ・ド・ドゥのみだけど)も
ずい分観てないなー。
楽しみに待っています。
来春DVD「若者と死」(ダーシー・バッセル/熊川哲也)が発売されます。
少し予定がのびのびになっているみたいですが。
仕上がりにこだわっているのでしょう。
Kバレエカンパニーについては、カンパニーのHPをどうぞ!(リンクつけました!)
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