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熊川哲也、Bunkamuraオーチャードホール初代芸術監督就任

7月から改修に入るBunkamuraのオーチャードホールは、
改修後の来年1月から、
初代芸術監督にKバレエカンパニーの熊川哲也氏を招聘することを発表した。
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news2/20110624-OYT8T00182.htm
1989年、16歳の少年だった熊川哲也が、
ローザンヌコンクールで金賞を受賞した際、
辛口で有名な司会者が
「彼に足りないのは、踊る劇場とバレエ団」とのたまったのは有名な話である。
Kバレエカンパニーが「バレエ団」であるとすれば、
今回、とうとう「劇場」も手に入れたと言えるのではないだろうか。
ずいぶん前のことだが、ファンクラブのトークのなかで
「劇場はもたないのですか?」との質問に
「それも考えたけれど、一つの場所に限ることのリスクが大きすぎる」と
彼は言っていた。
劇場建設を視野に、ある場所を購入したという話も耳にしたこともあったが、
全国津々浦々からファンに来てもらうのは難しいと思ったのかもしれない。
今回の話は正確には「彼専用の劇場」ではないが、
就任の期間内は、彼の芸術的なセンスや世界中のアーティストとの人脈を活用して、
彼の文化に対する価値観を惜しげもなく披露してくれるだろう。
また、もっとも願うのは、
今回のオーチャードホール改築にあたって
最前列だとバレエダンサーの足元がまったく見えなくなってしまうという重大な欠陥を
とにかく直していただきたい、ということである。
私はKバレエのツアー公演が東京文化会館とオーチャードホールで上演されるなら、
必ず東京文化会館の日を選んで行ったものである。
これからは「オーチャードに行きたい」「あそこはいい劇場だ」と思わせてもらいたい。
とはいえ、
3月11日の東日本大震災以来、
劇場をめぐる状況はなかなか好転しない。
特に、原発問題が深刻化する中、海外アーティストの来日中止も続いている。
そんななかでの就任である。
彼の手腕とともに、
芸術を愛する気持ち、アーティストを大切に育てる気持ちも併せ持って、
しがらみを超え、彼らしい発想と決断を期待したい。
とにもかくにも、
おめでとうございます!

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