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「Missing Boys~僕が僕であるために」2回目

2回目、本日のスペシャルゲストは
なんと! アッキーこと中川晃教でした!
アッキーの歌う「I Love You」は情感たっぷり、
声量もたっぷりで、さすがミュージカルスター。
金パのアッキーは、ただ出てきただけではどっかの不良みたいで、
ぜーんぜん存在感ないんですが、
歌いだすと劇場の空気が変わります。
久しぶりのアッキーに、酔いました~。
その直後に歌うのがデレアヌ悟仁の「卒業」
彼は色物的に使われながら、
ここで歌う「卒業」のまっすぐさと正統派の歌い方で
「うまいじゃないか!」と観客から一気に拍手をもらう存在。
ところが舞台上ではプロデューサーのキョウイチに切って捨てられるのだが、
今回はアッキーの表情豊かな歌い上げとの違いが際立っていて、
「歌手って、ただ音程どおりしっかり歌うだけじゃダメなんだなー」と
じわじわわかるような効果が出ていた。
歌のうまさでは、やはりコング桑田の歌う「路上のルール」
異彩を放っていた。
オリジナルのメロディとはまったくちがうブルース調で歌い上げる
その超ど級の声量と迫力とメランコリーは、
彼の歌心とともに、
解体されてなお胸に迫る尾崎の曲の力をあますところなく伝える。
やべきょうすけもよかった。
この前より「キョーイチ」という人物が体に入っている感じで、
心もようの振幅がしっかり見える。
歌もうまかった。「太陽の破片」の歌詞が、心に響いた。
3on3で必死にSong Ridersの面々に食らいつくところでは、
マジで限界を越えるパフォーマンス。
その後、息も絶え絶えながら根性でセリフをしぼり出し、
中村あゆみとのやりとりをやり通したくだりには、
プロの俳優としての意地が感じられた。
そこがまた、キョーイチという男の勝気さとシンクロして
絶望から這い上がる男を感じさせた。
この前よりずっと存在感を増したのが、早乙女太一。
「黙っている」シーンの多いコウヘイだが、
今回は、ぼそっとつぶやく一言、ぶつけるように放つなど、
単調に吐き捨てるだけでなくなって
どの一言にも思いがつまっていた。
熊谷和徳のタップのノリノリだ。
他のキャストたちとの交流が深まったのが感じられる。
リラックスして、「自分」をはじけさせる一方で奏でる
ピアニッシモのタップの繊細さには脱帽。
カメラが入っていたせいかみな力が入っていて、
パフォーマンスが大きくなっていた。
ただ、
バスケチームは意気込みが裏目に出たか、
この前おもしろいように入っていた決めのシュートにはミスが目立ち、
その分プレイに焦りが。
ただ、その部分がかえって「マジ」を感じさせたりして、
ここがライブの面白さかもしれない、と思った。
でも、
やっぱり中村あゆみだろう。
今回は一幕最後の「街路樹」に心が震えた。
もちろん、「シェリー」「Forget-me-not」も素晴らしかった。
この公演のDVDは、すでに予約が始まっていたけど、
買いたいような、このライブでの感動をそのまま胸にしまっておきたいような…。
とにかく、
心に残る舞台でした。
赤坂ACTシアターで5月5日まで。
ゴールデン・ウィークのご予定がまだ決まっていない方、
いかがですか?

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