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「キャピタリズム~マネーは踊る」@シネマナビ341


【送料無料】キャピタリズム~マネーは踊る [ マイケル・ムーア ]
資本主義って、民主主義?
監督:マイケル・ムーア
配給:ショウゲート
ストーリー●サブプライム問題、リーマンショック、世界同時不況。
これまで「まじめに働けば右肩上がりで幸せになれる」と信じていた人々に
突然襲い掛かる、自宅明け渡し命令。さらにアメリカ経済の象徴・GMの倒産。
ムーア監督の父も、かつてGM工場に勤務していた。
その工場跡は、今も更地のままである。
愛する祖国がなぜ狂ったカジノと化してしまったのか、
資本主義は本当に「善」なのか。庶民の立場から検証する。

今や、1%の富裕層が国全体の95%以上の富を有しているというアメリカ。
この状態をローマ帝国になぞらえ、
自分たちは「奴隷」であるとほのめかして映画は始まる。
レーガン~ブッシュ政権の間に、アメリカ政府の要職には銀行家などが多数入り込み、
いつのまにか金融界にのっとられていた。
「アメリカはいつから証券取引所の手先になったんだ?」と
現職の議員たちが議会で公言している事実にも驚く。
だがあからさまな金持ち優遇に、庶民はあまり不満を持たないできた。
誰もがアメリカン・ドリームを信じ、
いつかは自分も金持ちになれると夢見ているからだという。
実際は、多くの庶民が最低限の生活さえ奪われているというのに。
アメリカン・ドリームとは、なんと罪作りな夢なのだろう。
アメリカを痛烈に批判しながらも、監督のまなざしには悲しみが見える。
無垢な祖国愛が、痛々しい映画でもある。

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