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「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」

いま、山本耕史主演のミュージカルをやっていますね。
昨年は、三上博史でもやっていました。
今回紹介するのは、その映画版です。

ヘドウィグ・アンド・アングリーインチは、女になりたかった男が、自分のベターハーフを探す映画です。
女の歌手として生きているので、全編歌、歌、歌。
その歌詞に、生きる意味を問うヘドウィグのすべてが織り込まれます。
若かりし頃の美輪明宏が銀巴里で歌っているのと似ているかも。
「アングリーインチ」とは、男性のシンボルを取り除く手術がうまくいかず、
1インチだけ残ってしまったことを指しています。
そこに、昔男だった痕跡が残ってしまったことへの怒りです。
自分らしく生きることが、こんなに哀しい話はありません。
私は、舞台はまだ見ていません。
山本さんは好きなんだけど。
三上さんも好きなんだけど。
でも、この映画の歌が、本当によくて。
ちがう人が、ちがう言語で歌うのを、まだ受け入れられられないんです。
そのくらい、歌がいい。サントラ版も出ています。

映画では、歌と連動してアニメーションが展開される場面があります。
このアニメも、いいんです。
素朴な線で描かれる、歌の世界。
「オリジン・オブ・ラブ」は、神の摂理に反して同性のベターハーフを探す彼らの、
心の渇きと切なさを見事に伝えている。
この映画そのものを体現しています。
心のチリチリ。
人に優しくなれる映画です。
*2006年6月13日のMixi日記をもとに、新しい情報を入れて書き直しました。

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