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「反則王」


 韓国映画/反則王 DVD (日本語字幕付・韓国版)
日本のプロレスが大好きなサラリーマン、イム・デホ(ソン・ガンホ)。
でも職場では、いつもイジワルな上司からヘッドロックをかけられている。
トロいしサエないし、いいとこなし。
女の子に好かれたいと思っても、こんなボクじゃあ・・・。
そんな時、
職場帰りに見つけた1枚の「募集」ポスター。
あの上司のヘッド・ロックをかわしたい!程度の気持ちで
うらぶれたプロレス道場に足を踏み入れたイム・デホが、
ひょんなことからプロレスラーとしてデビュー!
マスクをかぶったヒール(悪役)として人気が出てしまう、という韓国のお話です(2000)。
ちょっと前、長嶋一茂が、
やはりサラリーマンだけどマスクをかぶって
会社帰りにピッチャーとして、プロ野球のナイターに登板する、という映画
 ミスター・ルーキー )がありましたが、
これを見た時、「反則王」に似てると思いました。
「反則王」には、つかみどころのない魅力があり、
目の離せないオモシロさ! 
ダマされたと思って、一度見てみてください。
「シュリ」「JSA」などと同時期の映画ですが、
(そして「JSA」のガンホはカッコイイ!)
私がもっともガンホを強烈に感じたのはこの映画。
最近も、シリアスな役が多いけれど、
私のガンホは、やっぱこうでなくっちゃ、と思います。
「グエムル」は、そういう意味で、久々ガンホ炸裂でした。

反則王
橋本真一郎など、日本の有名プロレスラーも出ています。
日本版のこちらは、彼らのインタビューなども収録されています。
韓国では、公式には長いこと日本の文化が封印されていました。
でも、つい最近解禁になるまで、韓国の人たちは日本の文化を見ていなかったかというと、
そんなことはありません。
この映画では主人公イム・デホが、
幼い時から日本のプロレスを見、日本のプロレスマンガを読み、
日本と朝鮮半島の間に横たわる歴史的な問題を抜きにして、
ただ「日本のプロレスはカッコイイ」と好きになってくれている姿が描かれています。
それが私には、とてもうれしかった。
歴史は消すことは出来ないし、
歴史を知らないで関係を作ることは危険だけれど、
今そこにあるものを、素直に「好き」といえることは、
次の時代を作る、素敵なきっかけになるのではないでしょうか。
「冬ソナ」や「チャングム」も、
そういう意味で二国間の距離を縮めたんだと思います。

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