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10月・カンゲキのまとめ

【歌舞伎】
・「六代目中村勘九郎襲名披露(夜の部)」(「義経千本桜」ほか)@御園座
・「六代目中村勘九郎襲名披露(昼の部)」(「蝶の道行」「伊勢音頭恋寝刃」ほか)@御園座
・「六代目中村勘九郎襲名披露(夜の部)」(「義経千本桜」ほか)@御園座(2回目)
・「芸術祭十月大歌舞伎・七世松本幸四郎追遠(夜の部)」(「勧進帳」「御所五郎蔵」)@新橋演舞場
【バレエ】
・Kバレエ「ドン・キホーテ」(熊川/荒井/宮尾)@オーチャードホール
【演劇】
・「リチャード三世」@新国立劇場
【映画】
「第25回東京国際映画祭」@六本木TOHOシネマズ
・「風水」(コンペティション・中国)
・「のぼうの城」(特別招待作品・日本)
・「ふたりの息子」(コンペティション・フランス)
・「No」(コンペティション・チリ=アメリカ)
【その他】
・市川染五郎監修カブキ踊り「渋谷金王丸伝説」@渋谷区文化総合センター大和田・伝承ホール
・トレチャコフ美術館所蔵「レーピン展」@Bunkamuraミュージアム
舞台が7、映画が4、美術館が1でした。
今回のMVP、作品は御園座の勘九郎襲名公演にあげたいと思います。
勘九郎だけでなく、菊五郎もよかったし、七之助もよかった。
そして人は、松本幸四郎丈の弁慶に。
今回の彼の弁慶は、弁慶が乗り移ったかのような感がありました。
セリフの隅々までしっかりと伝わり、(言葉だけでなくその時々の感情まで)
六方で引っ込む直前の深いお辞儀には神々しさすら感じられました。
息子の怪我もあり、いろいろと重圧や心配をはねのけて千秋楽まで勤められたことへの
深い感謝がみてとれました。
映画は
グランプリをとった「ふたりの息子」もすごくよかったですが、
チリのピノチェト政権末期、政権をひっくり返した国民投票運動における
コピーライターや映像作家たちの力と使命を描いた「No」が素晴らしかったです。
重いテーマでありながら面白く、観ていて痛快ですらあった。これぞ「エンタメの力」です。
「風水」も家族の問題の普遍性を描いて秀逸でした。
親の心子知らずってこういうことねー、と身につまされる思い。
でも、タイトルが悪い。海外向けには「風水」で通してるみたいですが、
中国邦題直訳の「万箭穿心(万の矢が心にささる(家)」のほうがいいんじゃないか?
「のぼうの城」では、上地くんが好演してました。
封切りが遅れたのもうなずけるオープニングの「水責め」がちょっとつらいけれど、
それもエンディングロールまで観ればかえって元気になれる、いい映画です。
レーピンはね~。
彼こそ奇跡だね。
やっぱりレーピンはすごい。あのデッサン力。
彼の作品を見ていると、写真ができる前の絵の持つ意味がよくわかる。
肖像画、絵の中の人の顔に魂が透けてみえるよ。

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