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ロックミュージカルライブ「GENERATIONS vol.4」

「グランドミュージカルのコンサート形式ライブはあるけれど、
 ロックミュージカルのコンサートはなかなかないよね」
…というところから、1年前に立ち上がった「GENERATIONS」。
4回目となる3月1日のステージは、東京厚生年金大ホールで行われました。
ロックオペラをこよなく愛するミュージカルスターたちが、
「ヘア」「フェイム」「レント」「ロッキーホラーショウ」「フットルース」「グリース」
「ジーザスクライスト・スーパースター」「ゴッドスペル」「ローズ」
新しいところでは「ヘアスプレー」「ドリームガールズ」などなど、
たくさんの有名なロックミュージカルのナンバーを披露します。
もっとも素晴らしかったのは、
「ドリームガールズ」の中から「One night Only」を歌った中山真美。
声量・ソウルフルな歌心、舞台映えするステージング、最高でした。
双璧がTSUKASAの歌う「Out Here On My Own」(フェイム)。
高低差のある音域を自在に行き来、ピアノでもフォルテでも、歌詞がしっかり伝わってくる。
哀愁と決意の漂う歌は、英語がわからなくても歌だけで十分感動させてくれます。
男性で目を引いたのが、藤原正明。
テレビ東京の「ASAYAN」男性ヴォーカリスト・オーディションで、
今をときめくケミストリーの堂珍・川端、EXILEの佐藤とともに、
最後の4人に残ったひとり。
高音が気持ちいいほどにクリアー。
正調もOK、ソウルっぽくこぶしを利かせることもでき、
ボイスパーカッションも上手い。
彼は「レ・ミゼラブル」のマリウス役を経験、
今年は「ミス・サイゴン」にも初出演するという。
カーン!と、どこまでも空気を貫く声が、これから経験を積んでどこまで潤っていくか、
ものすごく楽しみだ。
「ミス・サイゴン」や「ジキル&ハイド」にも出ている平澤由美もよかった。
日本語で歌った「ヘア」の一曲「「What a Piece of Work Is Man」は、
21世紀の今を憂い作られたのではないかというほど歌詞が切実で、
それでいて希望に満ち溢れている。
その、祈りのような歌を非常に丁寧に、心に響く歌声で歌ってくれた。
「Rent」出演で出会った仲間に声をかけ、このGENERATIONSの核を作った石原慎一。
彼が大好きな「ゴッドスペル」のメドレーには力が入っていた。
実力者たちが集い歌うアカペラは完全無欠。
あとから男性だけで歌った「スタンド・バイ・ミー」(アカペラ)は100点満点!
超低音のQOMO、藤原のボイスパーカッションも効果的だった。
しかし、何と言ってもアンコールもオーラスの「ジーザスクライスト・スーパースター」!
山形ユキオのシャウト!
中山・TUKASA・平澤の女性コーラス!
なんて豪華なメンバーなの????
これこそ、ロックオペラの真髄である。
「ジーザス」フリークの夫をして
「日本人の歌うスーパースターの最高峰!」と大満足のコンサートだった。
「わ・た・し・は・り・か・い・が・で・き・な・い~」という
理解のできない歌しか披露できない四季のメンバーの方々、
いらしてましたか?
これが、スーパースターの魂ですぞよ~!

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