「不都合な真実」を試写会で観た友人が、「温暖化の危機は一刻の猶予もない」
「今、何もしなかったら、子どもたちに地球を渡せない」と、
ことあるごとに「温暖化」の話をし出したことに、とても関心を持ち、
私も観てきました。
結論。こりゃホントに待ったなしだワ。
一番ショックだったのは、スイスとかキリマンジャロとかアルゼンチンとかの、
氷河で有名な場所の絵ハガキの比較。
30年前に比べたら、氷河がほとんどなくなって、
同じアングルから撮った絵ハガキの写真なのに、
まったく違う風景になってしまっていること。
30年前っていったら、ワタシはもうこの世にいたわけですよ。
すごーくショックでした。
65万年前からの二酸化炭素の量の折れ線グラフもえーっ!?って感じだし。
「永久凍土」が溶け出して、その上に建てられた家屋がどんどん崩れてしまっているのも、
南極や北極の様子も。
映画はアル・ゴア氏の講演をさしはさむ形で進みます。
ゴア氏といえば、アメリカ・クリントン政権の副大統領で、
現ブッシュ大統領に僅差で敗れた民主党の対立候補者だったのは、有名な話。
彼は、学生の頃から温暖化に取り組む人々に会っていて、
この問題に対する熱意と知識は、「政治家」の域をはるかに越えています。
そして、
アメリカの政界で、「真実を明らかにしても、その真実が不都合なものだと取り上げられない」
憂き目に何度もあったことから、
「まず、選挙権をもつ国民・有権者がこれを問題視しない限り、政治は動かない」
という結論に達したのです。
それで、彼は世界中をまわって温暖化に関するスライド講座をするようになりました。
これに感銘を受けた映画プロデューサーのローレンス・ベンダーが
「ゴア氏が365日世界中を回っても、一部の人しかこのすばらしいプレゼンテーションが聞けない」と、
映画にしてたくさんの人に見てもらおうと考えたのが、始まりです。
この映画のいいところは、
「温暖化の現状とそれが引き起こす悲劇的な未来」をしっかり提示するだけでなく、
「そうならないための手だて」という希望も同時に示してくれるところです。
「『否定』から『絶望』にすぐにシフトして、解決しようとしない人がいる」のを警戒しているのです。
「いまさら何をやったって、ダメなんじゃないの?」
これが、もっともやってはいけないことですね。
まず、私にできること。
この映画をみんなに観てもらうため、ブログで宣伝すること。
TOHOシネマズ六本木などTOHOシネマズ系の5つの映画館では、日本テトラパックという企業で
エコサンデー500円キャンペーンというのをやっていて、
なんと、日曜日は500円でこの映画を見られます!
(2月11日まで、あと3日曜日)
映画を観終わった時、思わず自宅に電話をした。
「暖房、スイッチ切ってあった?」
一人ひとりのちょっとした心がけが、
これからの地球の寿命を1秒1秒長くする。
今始めれば、決して遅くない。
そのこともまた、この映画で知りました。
「祈る人は、行動もせよ」・・・古いアフリカのことわざだそうです。
アル・ゴア氏は映画に先立ち、本不都合な真実
も出しています。(上の写真は本の表紙です)
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