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ワープしたシンクロナイズドスイミング

ロシア金、スペイン銀、中国銅。
メダリストと日本との違いは何だろう。
アテネオリンピックから4年の間に、シンクロは進化した。
今のシンクロ団体は、
水上にどんなシーンが描かれるか、
そのデザインの良し悪しで決まるのだ。
もはや、ただ飛びました、もぐりました、形を変えましたの段階で競う競技ではななった。
それはできて当たり前なのだ。
往年のシンクロ王国アメリカ、カナダは
チアダンスのフェスティバル的なシンクロから抜け切れず脱落、
日本も中国の台頭で「アジア」をオリジナリティにできなくなった。
日本のオリジナリティが「速さ」「パワー」「クリア」といった技術的な言葉でしか表せないことが既に、一歩遅れをとっている証拠だ。
その技術で何を表すところが日本のよさか、
観客は日本に何を期待しているのか。
明確なイメージを持ち、オリジナリティを活かし、
期待通りのわかりやすさと予測不可能な奇抜な動き、
生き物がうごめくような変則性と曲線。
緻密な設計図を大胆な演技で正確に表現できる技術があって
初めて戦える。
「ひねりを利かせる」とはよくいったものだ。
単なる幾何学模様の変化では、観客も審判も満足しない。
シンクロナイズドスイミングは、
まったく違う段階にワープしたと言えよう。
日本も技術面だけでなく、舞台美術のデザイナーやCG作家などをスタッフに迎え、
「どんな世界を創造するか」から始めなければ
トップには追いつけない。

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