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「暴れん坊将軍」


[DVDソフト] 暴れん坊将軍 DVD 先駆け版
八代将軍吉宗(松平健)が、徳田新之助と名乗って江戸市中を視察し、
町人たちの心意気に触れながら正しい政(まつりごと)に結び付けていく、というお話。
徳田さんが「上様」だと知っているのは、火消しのめ組のお頭だけで、
将軍はしがない部屋住みの旗本三男坊として、
きさくな町人ライフをおしのびでエンジョイしている。
ま、水戸黄門と同じく、最後は「余の顔見忘れたか??」と言って正体を明かし、
ガンガン立ち回りをやった後で「成敗!」と叫ぶ。
すると、お庭番が悪の張本人を斬って捨てる、というのがお決まりのクライマックス。
ただ、
水戸黄門と違うのは、
この「クライマックス」が一番カッコイイというところなんです。
もちろん、ストーリーもよくできているんだけど、
それより何より、
松平健の殺陣がハンパなくキレている。
上体微動だにせぬまま、目にも留まらぬ刀のさばき。
前のヤカラを斬りつけていたかと思いきや、
背後のテキも一刀両断。一瞬の刀のきらめきだけが、残像として残るのみ・・・。
パンパンパン、と右に左に切り結ぶ、
舞うがごときの立ち回り。
私は毎回、ため息が出るほど見惚れてしまうのだ。
最近、時代劇のドラマや映画が盛り返しているとはいえ、
本格的で美しい殺陣というのは、やはり消えつつある気がする。
「本格的な殺陣」を否定して作ったさきがけは、市川崑監督の「木枯らし紋次郎」。
舞踊や型の延長ではなく、殺るか殺られるかの緊迫感とリアリティにこだわり、
殺陣の素養のなかった中村敦夫の野性味を生かして成功した。
しかし、それは紋次郎が武士じゃなかったからで、
武士には武士の「型」がなくて、どうするんじゃ??
若いタレントの、みるからに「やっとう」な立ち回りや、
それ以前に「その身のこなし、いくらなんでも時代劇じゃありえないでしょ」の作り方には、
やっぱりガッカリしてしまう。
少なくとも、「剣の達人」とか「おぬし、できるのぅ」と言わしめる役をやる人は、
「いいんだもん」と思わず精進を重ねてほしい。
松平健だって、四半世紀「余の顔・・・」と「成敗!」を繰り返してきたからこそ
この域に達したのだろうから。
最近、松平健といえば、
エプロンしてお料理していたり、スーツを着てJAの営業マンになったり、と
時代劇以外の場での露出度が多いような気がするが、
やっぱり、時代劇でしょう!
あなたの殺陣は芸術的です!
時代劇の黄金期をご存知の方々にすれば、
もっとすごい役者がたくさんいたと言われるかもしれません。
私も殺陣やら剣術やらに詳しいわけでもないし、
すっとんきょうな話をしているのかも。
でも、
松平健の殺陣はすごい。
それだけは、絶対ホント。
平日のお昼前、
「そうだニュースニュース」と思ってテレビをつけると
松平健が「余の顔見忘れたか?」と言っていたら、
ニュースまでのひととき、
彼の立ち回りを少しじっくり見てみてください。
舞台だったらヤンヤの喝采。
そんな気持ちが体験できるかもしれませんよ。

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