頂きはどこにある?
「チーズはどこへ消えた?」で
一世を風靡したスペンサー・ジョンソン氏が、
「頂はどこにある?」発行のプロモーションに来日した11月、
インタビューをさせていただきました。
ジョンソン氏は、
自分の常識やライフスタイルに固執しすぎて
いい意味で変わる勇気を忘れないよう、
柔軟な心とアタマを持とうと穏やかに語りかけるオジサマでした。
彼の本は世界中で5000万部、日本でも450万部も売れていますが、
中には
「こんなの、知ってることばっかり」と思う方も多いと思います。
いわば「禍転じて福となす」「人間万事塞翁が馬」みたいな、
格言をわかりやすくしただけか、と。
それもそのはず、
彼は東洋思想に造詣が深かった。
孔子、老子、孟子などを若いときから読んでいたそう。
「東洋思想はすばらしい知恵の宝庫。
でも、今、これらを読む人はほとんどいない」
だから、
今の人に受け入れられるような形で自分なりに本にした、とのことでした。
日本でも、
江戸時代までは四書五経が教養でしたから、
五歳くらいで、もう四書五経の素読をしていました。
「内容はわからなくてもそらんじる」ことの絶大な効果は、
長じてじわじわと発揮されるものなのでしょう。
私たちの生活のなかにちりばめられた多くの故事や格言は、
こうした、ある時代までの人たちにアタマの中に保存された
古代からの知恵によって連綿と受け継がれてきたのです。
私は、
スペンサー氏の著者を読んで、
改めて四書五経の偉大さと
それを「素読」という形で伝えたかつての日本人の教養の高さを
再認識したのでした。
インタビューの内容は、
本日付ビジネス日刊紙「フジビジネスアイ」で、
「著者は語る」のコーナーに掲載されます。
お手元にある方、見かけた方、
ぜひご覧くださいませ。
チーズはどこへ消えた?
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