「聖週間」
占領中のポーランド。
昨日までよき隣人であり、会社の仲間だった人が一人、また一人、と連れ去られる毎日。
誰でも自分がかわいい。自分はつかまりたくない。
でも、あの人も、あの人も、なんとか無事でいてほしい。
大好きな友人を魔の手から救うために、
人間はどこまで自分を危険にさらせるかを問う映画です。
当局から尾行されているとわかっても、平然と歩き続ける女性の後姿。
その決意と覚悟に身が引き締まります。
前に、フランソワーズ・モレシャンが「徹子の部屋」で子ども時代の話をしていました。
「親がレジスタンスをかくまっていたので、いつも緊張していた。
ずっと同じ人が後ろにいるな、と思ったら、角を曲がる。
それでもいるようだったら、もう一回曲がる。
それでもついてくるようだったら、尾行されていると思いなさい、と言われていた」と。
自分なら、そこまでできるか?
どうして、彼等はそこまでできたのか?
いろいろ考えさせられます。
名監督アンジェイ・ワイダの、地味ながら魂のこもった作品です。
(1995ポーランド)
- 映画
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