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「コルシカン・ファイル」


コルシカン・ファイル(DVD) ◆20%OFF!
ジャン・レノが主人公でこのジャケットを見れば、
どう考えたってサスペンス・アクションものだと思うでしょうが、
実は、フレンチ・コメディです。
主人公の男ジャックはパリの探偵で、
「コルシカ島にいってアンジュ・レオーニという男を捜し、書類を渡してほしい」
という一見簡単な依頼のため、コルシカへ降り立ちます。
ところが、
この「コルシカ島」、都会人には理解できないことの連続!
よそ者にはなかなか心を開いてくれないし、
つっけんどんだしヘンクツだし…。
そこへ、「アンジュ・レオーニ」の名前を出した途端にみんな顔色が変わる!
警察や、憲兵や、テロ集団や、
いろんな人たちに追われるハメになったジャック。
ジャックに扮するのはクリスチャン・クラヴィエ。
ちょっと見、コロンボ警部みたいな出で立ち。
次から次へと災難に遭ってコルシカから逃げ出したい~!
…と思っていると、そこへ美女登場。
フランス男は、美女に弱いので、
ここからは美女レアとの道行きとなります。
…え?
ジャン・レノ?
前半、まーったく出てきません。
だって、ジャン・レノの役回りは「謎の男アンジュ・レオーニ」だから。
原作の風刺漫画では、ほんとに最後の最後までレオーニはほとんど出てこないとか。
それに比べると、ジャン・レノ、
登場してからはいいとこ全部持って行きます。
知らないで見始めると、
有名な俳優さんもあまり出てないし、ローカルなTVドラマかなー、みたいなユルイ乗り。
ジャン・レノが出てきて、ちょっと締まる感じ。
日本でいえば、
「トリック」みたいな感じでしょうか。
人里離れた村の人間関係の中に、探偵が分け入ってカルチャーショック!みたいな。
でも、
いつの間にか、その閉鎖的な文化の中の濃い愛情が滲み出てくる…。
ただのドタバタかい、と思って何度もチャンネルを変えようと思いながら、
結局最後まで見てしまった。
マジメな話になると、フッと笑える。
そんな緩急が、お茶の間にちょうどいい作品。
しかし、
コルシカの通りという通りに「ナポレオン」とか「ボナパルト」とかついているのは
笑えました。

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