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六月大歌舞伎@新橋演舞場(昼の部)

圧倒的に、松嶋屋の「連獅子」
片岡千之助、驚愕である。
まだ小学生だっていうのに、華がある。
端正かつ俊敏、「間」もよい。
そして重力を自在に操る…とまでいうとちょっといいすぎかもしれないが、
軽やかさとどっしり感のいずれもを出せる。
このやぼったさのかけらもない踊りは、何なんだ?
血というのか、天性というのか、スター性というのか。
驚愕は、千之助だけではない。
こんなに「人」と「神」の違いを見た連獅子も、今までなかった。
最初に出てくるのは、狂言師の右近と左近。
仁左衛門は、弟子あるいは息子はたまた孫を厳しく訓練する。
その厳しさとともに、
谷に突き落とした後は、どこへ行ったか、無事なのか、
上ってこれらるのか、少し手荒に過ぎたか、と迷うところまで
本当に人間的な部分が垣間見られた。
それが「獅子の精」となって再登場した後半は、
まさに「獅子の精」であって、人間のかけらもない。
きっぱりと立つその姿は、ただただ神々しい。
毛振りに関しては、ちょっと体力的にきつかったのか、
かえって千之助にこそ見るベきものがあったくらいで、
その点は、今を盛りの勘三郎親子3人の
勇壮精緻な揃い方には及びもつかないけれど、
でも、この「連獅子」は、本当に魅力的だった。
この演技力、心理描写。
すべてに「意味」がある。
そこが、好きだ。
私が仁左衛門に惚れた理由がここに詰まっている、と思った。
途中の「宗論」の錦之助、愛之助もよかった。
特に錦之助。口跡よし、手足の使い方よし、間合いよし。
大好き。
二人が上品な所作事を何でもないようにこなすので、
本論である「日蓮さんと一遍さん」の宗論がかえって浮き彫りに。
考えてみれば、宗教を茶化すっていうすごいクリティカルな狂言だよね。

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