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「ヘンリー六世」@新国立劇場の制作発表

今年はどういうわけか、
一日中観劇する、というタイプの舞台が続きます。
シアターコクーンでは蜷川幸雄演出の「コースト・オブ・ユートピア」
そして
新国立劇場では鵜山仁演出で「ヘンリー六世」。
休憩を含めると全部で10時間以上になろうという
このシェイクスピアの大作の製作発表が
7/21にありました。
その模様は演劇情報サイト「ステージウェブ」でみることができます。
演出家であり新国立の芸術監督でもある鵜山さん、
シェイクスピア翻訳の大家、小田島雄志さん、
主役に抜擢されて今は寝ても覚めてもシェイクスピアの浦井健治さん、
初シェイクスピアにしてジャンヌ・ダルク役に意欲満々のソニンちゃん、
そのほか、
たくさんの人たちのコメントを聞く(見る?)ことができます。
総勢37人が出演するというこの大作は、
あの村井国夫さんにして「諸先輩方がいっぱい」という
日本演劇界の俳優便覧、みたいな豪華キャストです。
文学座、俳優座、などを支えてきた方々も多く、
その中で主役を演じる浦井くん、というのも
すごいことだな、と改めて感じます。
最近いい舞台が続く中嶋しゅうさんや木場勝己さん、
「かもめ」で存在感のあった勝部演之さんとか
鈴木瑞穂さんなんて、私はテレビドラマでしか見たことないですが、
「ほんとうの演劇」を見せてくれそうな気がします。
若手サイドでは今井朋彦さんや岡本健一さんの顔も。
数少ない女優陣にしても、
ソニンちゃんのほかは中嶋朋子さん、久野綾希子さんなど。
こんな年齢幅、芸歴幅のある人たちを一つにまとめるには、
一体どうすればいいんでしょうね。
文学座出身でバラエティもこなす渡辺徹さんは、
「みなさん、体には気をつけて、死なないように」とあいさつし、
後ろの先輩から椅子を蹴られてました(笑)。
けっこう、
彼みたいな中堅の人が、
超先輩と超新人とをうまくくっつけてくれるのかもしれませんね。
小田島さんが
「僕は80歳ですが、この芝居を見たのは1回しかありません。
 これを見られるのは、ある意味、皆既日食より稀」
と言ったのが受けてました。
演じるほうも観るほうも、体力勝負ですね。
「ヘンリー六世」は東京・初台の新国立劇場で、
10月27日~11月23日。
週末の一日通し券のほか、平日の昼3日間、夜3日間、同じ曜日の夜3週間連続、など、
券のとり方もいろいろあり。
同時開催で、「ヘンリー六世」に関する講座なども。
無料のサービスやウェブで見られるコンテンツなど、
いろいろ仕掛けていくようなことを、鵜山さん言ってましたよ。
一日ずっと観劇、というと、オペラの「リング」が有名ですが、
日本ではほかにあまりなじみがありませんね。
私は蜷川幸雄の「グリークス」を観に行ったときは、
3部をそれぞれ3日連続で行く形にしました。
でも今は、
平日連続3日のほうがキツイので、
土曜通し券でのぞみます。
腰が持つのかなー。
「とりあえず、とるか」のノリだったんですが、
製作発表を見て、
とっても楽しみになりました。

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