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扉座「アトムへの伝言」@紀伊國屋ホール

短感失礼。
六角精児、この前「うちくる?」に出ていて、
かなりな生活破綻者と知るが、
それを補って(補ったのは、周りの人だけど)余りある衝撃の演技力!
「東下り…」のときも感じたけど、
この人、ほんとにすごいわ。
「相棒」なんかで見せてるものは、1万分の1くらいだね。
山中崇史も、違う意味ですごい。
彼は、役によって全く人が違って出てくる。
何だろう? 
前の山中さんをイメージして見てると
「この人、だよね? ほかに出てないし……」みたいな。
旗揚げ以来のメンバーとしては、
この二人がテレビなどでも活躍しているのは
よくわかるな。
小劇団臭のようなものがまったくない。
そこはすでに突き抜けている。
だから、
舞台の上で、この二人はまったく違う空気を連れてくるんだ。
脚本の横内さんも、さすがだ。
この人、「差別とコトバと平和と暴力」に
エンタメの切り口から正面きって向かってくる。
ふつうにこのテーマでやっていたら、
ぜーったい重くなるはずなのに。
芸人のボケとツッコミの話と
殺人ロボットの話と
一緒にできる脚本家はそうそういない。
改めて尊敬。
再演ですが、今見ると心にしみる。
「科学的好奇心」が生み出した「アトム」の話、ですから。
新宿東口、老舗のほうの紀伊國屋ホールで、19日(日)まで。

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