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「アクシデンタル・スパイ」


アクシデンタル・スパイ
ジャッキー・チェン主演の香港映画は、
一時期ものすごい人気でした。
彼の一番の「売り」は、
激しい格闘シーンや危険なアクションを
すべてスタントなしでやるところです。
ずい分長いことやっているので、今は一体何歳?
などと、
ジャッキー・ファンには申し訳ないけれど、
「まだやってるんだー」くらいの気持ちで見始めた
「アクシデンタル・スパイ」(2003)。
おみそれしました。
脱帽。
のっけから引き込まれてしまった。
香港映画なんて、アクションだけ、などと思っていた自分がハズカシイ。
あちこちに、巧妙に仕掛けられた、伏線の数々。
冒頭、チェンがかすかに記憶する両親の面影が、最後の最後意表をつくからみ方をするところなど、
よく練られた脚本だなー、と感心。
施設育ちの孤児5人を探している、
もうすぐ死にそうな金持ちに頼まれた、
などという荒唐無稽な話なのに、
ものすごい殺傷能力のある物質のありかをめぐる抗争で
CIAやマフィアの両方から追われるという
ある意味ありがちな話なのに、
筋に破綻がない。
そして、バトルを披露しながら逃げまくるチェンの「工夫」の一つひとつが楽しく、
命からがらの危険なアクションでは、
彼と一緒に手に汗握る。
だって、CGなしですよ。
全部ほんとにやってるんですから。
エンディング・ロールでは、高架の高速道路から落ちていくところのNGシーンをやっていて、
命綱のチェーンがあるとはいえ、
本当に谷底に向かって飛び降りたんだーと思うと、
もう尊敬しちゃいます。
途中、トルコ風呂で追いかけられ、そのまま裸で市場を逃げまくるところは、
かつて江頭2:45がトルコで全裸になってタイヘンな騒ぎになったことを知っている私としては、
「これはないだろう」とは思いました。
薄幸の美女にはウリナリで活躍したビビアン・スー。
きれいです。
台湾に大地震があった時の悲しい顔が忘れられないので、
また彼女の明るい笑顔に会いたくなりました。

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