Kバレエが創立20周年を迎えました。
20年前、京王プラザホテルでの会見に私は、ファンクラブの1人として行っています。本当は「IndepenDance」って名前でスタートするはずで、会見場には垂れ幕も掲げていたけど、すでにその名前のグループがいることがわかり、急遽「K-B allet Company」での船出になったのでした。
これも偶然とはいえ、その後のグループのあり方に影響を与えたかもしれません。ロイヤルバレエを飛び出したのは熊川だけではなかったし、その中心が熊川であったとしても、メンバーに上下関係はなかった。だから「KUMAKAWA」の「K」をとって名付けるカンパニーを、当初はまったく考えていなかったと思うのです。
やがて熊川が、グランドバレエにシフトしていくと、キャシディを除くメンバーはやりたいバレエの違いから、活躍の場を他に求めるようになります。
もしあのとき、名前が「IndepenDance」だったら、まったく違う道のりを辿っていたかもしれないし、
あのときいったん空中分解してしまったかもしれません。
ただ、これだけは言えます。熊川は自分が踊ることだけでなく、いかに日本にバレエという文化を根付かせるか、そこで最高のパフォーマンスを提供できるか、進化し続けられるか、をずっと考えてきました。
「この子がもっていないものは、バレエ団と劇場だけ」と言わしめたあの16歳の日から30年、
バレエ団を持ち、劇場も持ち(オーチャードホールの芸術監督を経て昨年末フランチャイズ契約)、
バレエスクールまで持った熊川は、本当にすごい人だと思います。
心からその道のりと、これからを祝福します。
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Kバレエ創立20周年、そしてあれから30年。
- 熊川哲也とKバレエカンパニー
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