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「王様と私」@ゆうぽうと

松平健が22年ぶりに「王様」に挑戦、、
また多くの人にミュージカルに触れてもらいたい、と
東北を中心に全国18都市をまわるとともに、
チケット代が3500円と非常に安く抑えていることでも話題の
「王様と私」
シャム(現在のタイ)の王宮に家庭教師にやってきた
イギリスの未亡人アンナが主人公で、
「シャル・ウィ・ダンス?」など、有名な歌が多いこのミュージカルです。
ユル・ブリナーが王様役の映画で有名ですね。
私は舞台は初めてでした。東京公演のうち、7/6の夜を見てきました。
この回は、ダブルキャストのタプチムが平田愛咲。
この平田愛咲、抜群の歌唱力でステージを席捲!
この人は、情熱的な声をしている人だけれど、
非常にクラシカルなこのミュージカルにあって、
シャムに送られてきたビルマ王女という役どころにあった声をしっかり出していた。
彼女と、タプチムの秘めたる恋人ルンタ(藤岡正明)のデュエットも出色。
この2人の場面は、空気が違った。
ブロードウェイに出しても恥ずかしくない質の高さである。
もう一人のはいだしょうこのチプタムも素晴らしいとの評判。
情熱的な平田に対し、はいだは繊細でどこまでもやさしく、
2人のタプチムのアプローチが対照的であることから、
相手役の藤岡ルンタは「とても新鮮」と言っていると聞く。
王様の松平健やアンナ役の紫吹淳の歌はそこまでの一級品とはいえないが、
演技力の高さ、存在感の大きさなど彼らの魅力は余人に代えがたく、
これが「主役を張る」器というものなのだな、とつくづく感心。
その2人を生かすべく、
前述の3人や第一夫人役の花山佳子は歌で、
真島茂樹ほかダンサーたちは切れのある踊りで舞台を盛り上げた。
子役たちも可愛らしくまた的確な演技で大人たちと肩を並べて演じきる。
子役たちは「空」「海」「青葉」「七夕」の4組があり、
東北などそれぞれの地元で舞台に立つことになっている。
とにかく、ふつうであれば、S席10000円はくだらないステージなのだから、
行って損することはない。
これを機会に、子どもたちにもミュージカルの楽しさ・美しさに触れてもらいたい、
という願いが皆に通じますように。

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