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「Doll's House」@サンモールスタジオ。本日千秋楽!

ボスが仕事を切り上げて「行こう」と言ってくれたので、
急遽可能になった観劇「ドールズハウス」。
シアターサンモールの隣りにある地下のスタジオですが、
(といっても100人は入る、先日の「寒花」やった「雑遊」よりずっと立派なところ)
ものすごーーく楽しめる、質の高いお話でした!
「世界の歌姫」と言われたスーパースターの死によって、
 久々に集まった4人の娘たち。ただしみんな父親が違う。
 超多忙な母親について、いい思い出がない、あるいは悪い思い出さえない。
 不機嫌で攻撃的な4人姉妹は長いこと空き家になっていた実家に久々に戻る。
 そこで4人が遭遇する「人形たち」との奇妙キテレツなお話です。
冒頭こそもたついたものの、
4人が人形と遭遇してからはどんどん盛り上がります。
人間の4人はみんな不機嫌で攻撃的で悲観的なのに対し、
人形たちはとっても明るくてポジティブで協力的。
ただし、シニカルな「ピンクのクマ」を除いては。
魔女とかカメとか召使とかクラウンとか馬とか、人形たちはみな個性的。
キーとなるのは
かつて長女が大事にしていたマリーという女の子の人形。
母の愛に飢えた4人の不幸な娘たち、
人間になりたい人形たち、
わけがわからないけど心臓わしづかみの「ピンクのクマ」
そして「世界」のために歌い続けた「歌姫」。
歌あり踊りありのファンタジーがあって、
突然出てくる「ピンクのクマ」のスパイスがあって、
そして終盤やってくるとてつもない衝撃!
「それ」がやってきたとき、劇場中の空気がぐわーんと変わります!
さらに最後の最後にどんでん返しが!
よくできた脚本です。すぎやまゆうさん、あなたはどうやってこのお話を思いついたの?
それに応えた役者たちにも拍手です!
特にマリー(四宮由佳)。君は魔女か!!!!
そして「ピンクのクマ」(キャスト表には「生物」とある)の國崎馨。
君は…宝塚の男役のような芸幅の広さ。
この二人の表現力とセリフ術、そして存在感は、ほんとにすごかった。
知り合いの菅原奈月ちゃんも、基礎力の違いを見せつけ、実力を遺憾なく発揮。
体の使い方がシャープで表現や声にもメリハリがあり、
とても目を引きました。
衣装も素晴らしかったな~。(衣装協力=六本木香和)
この公演のスーパーバイザーは中山浩。振付は蓮、舞台監督は伊藤清一。
今晩6時の回が最終公演です。
お時間ある人は、ぜひ新宿御苑まで。

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