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「郵便配達は二度ベルを鳴らす」


【送料無料選択可!】郵便配達は二度ベルを鳴らす デジタル・リマスター 完全版 / 洋画
ふらっとやってきた男が人妻とデキてしまって、
日常に倦んでいた人妻は夫殺害を男に持ちかけ、
そして二人は…という話だ。
映画の原題は「妄想」といい、
行きがかり上女の夫を殺してしまった主人公ジーノは、
もとの自分を取り戻せぬまま罪悪感にさいなまれる。
それに対し女は自分が自由になったことでの達成感でいっぱいだ。
殺した夫の記憶満載の家で暮らそうとする女の神経を
ジーノは理解できない。
「殺してしまった」ことに押しつぶされ、
すべての人が自分の罪を知っているように思え、
自滅の道を一直線の男の話である。
監督は名匠ルキノ・ビスコンティと聞けばすわ名作?
しかしストーリー的にものすごく感銘を受けるものではない。
映画化の許可もきちんと取らずに映画化してしまったとのことで、
公開後すぐにお蔵になってしまったといういわくつき。
「一目会ったその日から」の物語だが、
会ってすぐ寝て、一度寝た直後に
「絶対私を捨てないわね?」と念を押す人妻っていうシチュエーションが、
どーにも理解できず、だからといってジーノの身勝手さにも共感しがたい。
ただ、
この若くて官能的な女性ジョバンナが太っちょで無神経な酒場の店主と結婚している
その「理由」は
1942年のイタリアを映して人の心をつかんだのかもしれない。
貧しかったのである。
生きていかねばならなかったのである。
ジョバンナは、ホテルに「食事」に誘ってくれた男と結婚した。
住む家と、食べるものと、着る服がほしかったからだ。
ジーノは、放浪しながら日々を生きている。
人の車の荷台に勝手にしのびこみ、汽車には無賃乗車、
何か口があれば働き、その日の食い扶持を見つける毎日。
「行きがかり上」の殺人で、
自分にはその気がなかったように主張するけれど、
「浮浪者」はやめて「定住」したかった、と
その本音はところどころに表れる。
1942年の映画である。
砂埃り、土埃り、汗の匂い、じりじり焼き付ける太陽。
人の物語、というよりも、
野生の匂いが漂う映画だった。
*作品中、「郵便配達」は「一度」も出てこない。
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後年、リメイクされたものがこちら。

郵便配達は二度ベルを鳴らす
ジャック・ニコルソンとジェシカ・ラングの顔合わせで、
濃厚でワイルドなベッド・シーンが話題をさらった。
予告編は映画館で何度も見たけれど、
本編は未見。

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